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僕は今日、絶対に行動に移す。
そう決めてから、早くも3日が経ってしまった。

目の前にはメモを見ながら必要なものを買い物カゴにいれているアラシ。
二人だけで買い出しにくるのも、そうそうあることじゃない。

だから行動するならば今日しかない。


「なあ──」
「あっ! 牛乳とチーズ忘れてたわ。戻ろう」


そうして踵を返す。
出鼻を挫かれ、がっくりと肩を落としてしまった。

あの子はどうして何でもない顔が出来るのだろう。
僕はこんなに好きで、アラシの前に立つだけで緊張するのに。

「なあアラシ──」
「あっ! 味噌もなくなったんだった!」

わざとやってるんじゃないかと思えるほどのタイミングなのだが、アラシはきっと大真面目だろう。
彼女は劣等感のせいで、基本的に自分への好意には鈍感なのだ。

ならば──。
僕はあらぬ方向を指差して言った。


「あっ、肉のタイムセール!」
「えっ、どこ?」





その頬にキス
(唇はまた今度)

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