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今日が七夕ということもあって、何かにつけて宴を開きたがるルフィが例に倣って宴を開いた。

飲みまくって飲みまくって、真夜中になって、ふと風を感じて目を開けた。

夜空が見える。
満天の星空に、少し雲に隠れた月も。
月光が眩しいと感じるほどには、海の夜は暗い。

体を起こそうとすると、重くて出来なかった。

首だけを上げて自分の体を見下ろせば、何とまあ四肢が入り乱れている。

私の右にはサンジがいてお腹に抱き付かれているし、左にはゾロがいて、首に抱き付かれている。
ゾロに関しては顔が近い。寝息がダイレクトに首筋に掛かって、くすぐったい。
サンジの長い足が私の足に絡み付いていて、もうどこも動かせない。

極めつけはルフィだ。

私のこんな状態には目もくれず、サンジにもゾロにも乗って、私の腹を枕にしている。


「重い…」


身を捩ろうとすると、余計に抱き締められる力が強まったので早々に諦めた。

もう一度、星空を見上げる。


「あー、あの星の帯みたいなの、名前なんだっけ…。思い出せん…どうでもいいや」





色気より眠気
(七夕は飲み会の名目のみ)

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