食堂で空腹を満たした後、といってもそんなに食べれはしないけど、ひょっこりアリアさんが来た。お仕事はと聞けば終わったんだそうだ。
「ちょっと部屋に来てくれる?」
なんだろうかと思いつつリボーンを見れば、リボーンはこくんと頷いた。行けってか。ここではしにくい話だと言うのかな。
「わかりました」
そのまま席を立ちアリアさんについて行った。やっぱり広くて慣れない廊下。オレ一人だとまだ迷う。
そう思っているうちに連れて来られたのはアリアさんの私室。広くてシックだけど物の一つ一つが高そうに見える。いや多分高いんだろうけど。
「くつろげやしないかもしれないけど、座って頂戴」
促された先はオレの部屋と似たようなソファ。座ればくつろぐとか、そういう以上にふかふかだった。まるで身体が埋もれるようだ。隣に座るリボーンを見れば普通にちょこんと座ってた。
「さて、と」
同じようにテーブルを挟んで向かいにアリアさんが座る。ちらりとリボーンに目配せをして、大きく息を吐き出した。
なんとなくその時点で予想はついた。一番アリアさんが聞きにくそうにしていたことだ。
「私の質問に答えてね」
「はい」
質問。こうやって改まった形で言われることなんて、たかがしれてる。
ゆっくりと頷いてアリアさんを見つめれば、アリアさんもオレをじっと見つめてきた。
「これからどうしたいか聞かせてくれないかしら」
≪ ≫