宴はそれは、それは楽しげだった。γや太猿に潰される奴、楽しく飲んで寝てる奴、様々だったようだ。オレはわりと早いうちに部屋に戻ったが賑やかなのは聞こえてたし、よく知った顔が入れ代わり立ち代わりでやってきていた。そんな中、久しぶりに動いて喋ってしたから疲れたのか知らぬ間に眠りについていた。
ふと目が覚めれば辺りは静まりかえっていた。

「何時…」

ふと時計を見ればまだ夜中でいいだろう四時。辺りは暗い。しょうがないからまた寝ようとオレは布団に潜り込んだ。

『テメェに従ってたオレが恥ずかしいぜ』
『お前は親友なんかじゃない』

脳裏に響く声に飛び起きた。周りを見たところでなにもいないのはわかっているのだけど、つい見てしまう。
暗い部屋に響くオレの荒い息遣いと五月蝿い心臓。ここは日本では、並盛ではないというのに。今の暮らしにはいないのに。
目を瞑ってもまだ声が響いた。聞きたくない。聞きたくなくても頭にこだまする声は止まない。

『オトモダチはいなくなっちゃったわねぇ』

その一言に目を閉じていることもできなくなった。更にはよろよろとトイレに駆け込んで吐いた。ほとんど消化されて胃液に喉がひりひりとする感覚を受けながら何度も。

「はっ、はっ…ぜぇっ……なん、で…」

声は止んだ。どうして。オレはただ皆と過ごす日々が好きだっただけなのに。醜悪ではない、ただ笑って過ごすそんな日々が。オレは、オレは。
吐き気も収まり口を拭いたらオレは意識を飛ばした。


 



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