あれからも瞬く間に時間は過ぎていった。缶詰はやっぱり缶詰で、と言うより居なきゃいけなくなった。
雲雀さんともまた一回か二回くらい話し合いもした。ヴァリアーの面々と一緒に。
また日本に行く用事も出来、日本の地に足を降ろしたこともあった。なんというか聞こえる会話が日本語だから違和感は変わらなかった。またオレは日本が本場のものが買ったから満足だしね。

「君なにしにきたの」
「買い物と話し合い」

なんて会話はまだ記憶に新しい。ちゃんとやってんじゃん。この時はほぼ最終調整だったから、変更なんてなかったけど。


そんなことしながらも着々と計画やらはできて言って、ザンザスが部下に言うと言った三ヶ月前には完成した。つまり襲名してからだいたい一年ってことか。
引き入れるとザンザスが言ったように、宣言前から少しずつ「ボンゴレに不満があるならヴァリアーに行くと良い」とボンゴレ内部でそういった奴を見つければ声をかけてたり、噂を流したりしていたからヴァリアーは大きくなった。こんな大きくなったのは不満や不安があるのが多かったからだね。割といいポストについている人間にはボンゴレに残ってもらい内部情報を横流し、つまりはスパイ的なことをしてもらいつつ。
聞けばやっぱりやり方が悩ましいようで。得意の嘘も同盟マフィアのドンには通用しなかったり、中にはそんな馬鹿げた事をするのかと言うのもいたりして信用はガタガタと落ちて行った。同盟解消も数は少ないがあったらしい。キャバッローネの名前は見なかったな。
それでもいつかきっとお前のやり方が認められると言うのはドンナ付近の一部を除いた者達だけ。あのリボーンですらお前のやりたいようにやれ、と不満なんてこれっぽっちもないそうだ。最強が聞いて呆れるね。

「嵐や雨はドンナに惚れていますし、その為点数稼ぎに結構躍起になっています。雲は我関せずを貫いていて霧にもその節が見られますよ。晴は妹のように可愛がってますし、雷は姉のように慕いながら惚れまではしていませんが近いものを持っているそうです」
「守護者やアルコバレーノには上手い具合に隠していますが部下の扱い、下っ端になるとかなり酷いものです。任務から疲労困憊で帰ってきているというのに、すぐに新たな任務、最悪の場合雑用までもさせられていました。できなければ道具のように使い棄て。代わりはいくらでもいると言って……」
「同盟ファミリーのボスとの会談でも最初はとても上手いのですが詰めが甘く、気付けば自分を言葉巧みに売り込むことしか…」
「新たに同盟を組もうというファミリーでも、ボンゴレの得が大半で向こうの得などほんの少し。組んでも意味なんかないような、意味があってもほんの僅かだと言います。それを悟られないように書いたり言ったりしてるようですが、そこはやはり一つのファミリーのドン。そんなことは無理ですよ」

なんていう、元ボンゴレ内部の人間に事情を聞けば笑うしかないことが返ってきた。
やはり下っ端は道具か。当たりじゃんオレ。それから表でぬくぬくと生きてる奴は騙せようと、腹に一物かかえてのし上がったような奴や狸や狐みたいな奴には通用しないということなんだとさ。腹の探り合いは下手だということだ。
巨大組織になったヴァリアーはといえば、暴君ザンザスもかなり現ボンゴレは好ましくないとわかり、それにより統一は出来てきた。暴君の性格が少し丸くなったことも手伝ってるんだろうよ。新参者は被害はないが、前からいる奴らにはたいした変わりもないんだけど。
問題点はクーデターが終わった後、その統一にどのような変化が生じるかだけど多分終わり方次第だろ。そこはほらオレが関わってる以上上手くやるし。その為にメリット提示させたんだから。

「聞け!今日から三ヶ月後、ヴァリアーはクーデターを起こしボンゴレを潰す!そしてこのヴァリアーが血もリングも関係のない新ボンゴレとなる!」

約束の日当日。ザンザスの宣言に地響きが起きるような歓声が上がった。いや、雄叫びか。
これからオレの高額買い取りした喧嘩が始まるよ。










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第二章が終りましたー!
月日を飛ばしまくったので
もうごちゃごちゃですね←

次回が最終章、のハズ。


 

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