翌日学校へ行くと案の定というか想定内な出来事が起きていた。
獄寺君と山本は昨日のことからか、学校休んでるし、学年中に広がっているし、女子は明らかオレを避けるし、時折陰口的なことも聞こえてくる。ダメツナがするわけないのに。
男子は更にひどかった。悪戯だよ!なんて可愛いもので済むくらいじゃないし。こけさそうとしたり、消しゴムちぎって投げてきたり。ダメツナじゃなくてもドジなオレはこけるっつーの。3回目からは学習したけどダメツナはこけなきゃ。消しゴムだってなあ!てめぇの金で買ったもんじゃねぇんだぞ!親の金だし、消しゴム工場の人はそんな思いで作ったんじゃないやい。
教師も冷たい。ちくしょう贔屓とかPTAに言われたら良いのに。言う人間オレしかいねぇや。
昼休みは空き教室を草壁さんに人を払ってもらって一人で食べた。山本も獄寺君も休みだったし。いても一緒に食べないだろうけどね。
放課後までそんな感じで授業は進んで行った。
さあ問題点はこの放課後だよ。

「沢田ぁ」

ほら来た。オレに詰め寄る四人の男子は確か、彼女に想いを寄せてた奴らじゃん。え、何、わりと多かったのかよ。

「な、なに」

ザンザスの殺気は少し恐かったけど、コイツらは屁みたい。それでも外面は怖がります面倒だから。

「お前告白された相手を殴るってどういうことだよ」
「お前男として最低だろ!」
「そんなことしてないよ!」

雑用ばっか押し付けられるようなオレがそんなことするわけねぇだろ。ダメツナより勉強できる頭で考えてくださいな。

「じゃあなんで傷が開いてたんだよ!」
「オレが知るわけね、ないだろ!」

危ない危ない。中学卒業まではダメツナなんだよ。決めてんだからマイルールで。破っちゃいけない的な。

「まだそんなこと言ってんのかよ!」
「赤崎さんの気持ち思い知った方がいいんじゃねぇの」
「ちょっ!」
「ダメツナのくせに!思い知れ!」

待ったとか聞こえてなかったらしい。みぞおちに一発入れられた。むかつく。反動で殴り返したいのを耐えて倒れるとぼっこぼこ殴ってきやがったし蹴ってきやがった。
顎や鼻に一発入れたいすごく。こめかみでもいい。けどそれをやったら今までの苦労が水の泡になる。それは無理。何にかえても。こんな軽い蹴りなんか耐えてやるよ。
女子がクスクス笑ってるし。糞女は人外みたいな顔で伏せて笑ってやがる。人で無しめ。人で無しじゃないのは顔を伏せてたり、この光景を見てないやつだけだよ。あいつらは悪くない。飛び火は絶対嫌だもんな。オレもそうだもん。助けたら巻き込まれる。今はそれが正解だ。
だからある程度で気絶したフリしたらすぐ終わった。ちょろい。微妙に痛いけど。
どれくらい臭い床の臭いを嗅いでいたらいいのかわからず、気がついたら寝ていた。








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教室の床って臭いんですよね。

殴り合いの喧嘩しとことねぇわ
って思ってたら、私したことある。
兄(当時25)と私(当時18歳)
軽くだけど!


 

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