スレツナ。ツナ最強。
嫌われ。小さな逆襲。











オレはずっと言い続けたよ。
信じて。オレはしてない。
けど信じなかったのは誰?その小娘を妄信したのは誰?
そう、君達だ。
仲間だ親友だ。なんだそれ。仲間なら、親友なら、信頼し合うもんじゃなかったの。小娘を妄信してしまった家庭教師様が昔言ってたよ?

「っ!ツ、ナ」
「おま、えはっ」

どうしたの。ほら次の10代目は怯えてるよ?騎士なら守ってやんなよ。地面と仲良ししてないでさ。
あぁもちろん元家庭教師様もだよ。ぐったりなんかしてないで。彼女をボスにするんでしょ。ボスが使い物にならないようにくらいはしてあげたら。

「ゲホッ!…ダメツナが…まさかここまで、やるなんて、俺はっ、知らねぇ、ぞ…!」

うわ血ぃ吐いた。
いやだって。マフィアなんかなりたくないし。だったら駄目人間してたら見限ると思ったんだもん。けど全くそんなことないしさ。どうしようかと思ったよ。
けどアンタぶちのめしてると、まるで幼児虐待みたいで気分悪いもんだよね。さてまぁオレの守護者だった人達は使い物にならなくなったね。腕と足の骨折れてるよ多分。砕いた、かな?まぁいいよね。
次は君だよ。準備はいいかい、お姫様?

「ひっ…!」

ひっ、て何だよ。全くだらしがないね。次期ボンゴレがそんなんじゃだめでしょ。

「許し、て!なんでも!なんでもあげるから!」

アンタから物とか一つもいらないよ。気持ち悪い。虫酸が走る。
許してなんて甘いもんだよね。オレさぁ、こう見えて寛大なんだよ。だからオレに色々してきても、オレこんなことしなかったでしょ?
けどね。お前は母さんに手を出そうとした。それは駄目だろ。いただけないね。

「ぁ、じゃ、じゃあ!何が…!」

何が?なめてんの?

「ツナ!」
「沢田!」

うるさいな。赤の他人がオレになんの用ですか。オレの用は済んだんだけど。

「それ以上近づいて、みろ…!」
「俺らは、お前、を許さないの、な…!」

いやいやいや。獄寺さんに山本さん?君達がいくらそう言ったって、ね。この状況見ろよ。やれるならやってみろ。
んなことより、オレはこの頭沸いちゃってるお姫様に用があるの。

「あ、あたしは!」

お黙りなさい、だ。

「ふぐぅっ!!」

お、小気味いい音したねー。綺麗な平手打ちでしょ。
オレ、フェミニストだからね。平手一発だけにしてあげる。こんなんでも一応女だからさ。残念だけど。オレは女と思ってないけど。オレ優しーから。
つか、え、なに。あれまぁ、気絶?ぶっ飛んだけどそれはなくない?でもボンゴレリングは握ってるんだね。馬鹿だな。取りはしないよ。いらないもん。


よし!じゃあ、母さん待ってるから帰るわオレ。
そのうち笹川了平さんも、雲雀恭弥さんもぶちのめさなきゃならないし。
クロームは、って?クロームは唯一、ボスはそんなことしないって言ってくれてたんだよ。物事がわかる子だね彼女は。
では。ここから先は飛び降りるなり、くたばるなり、ご自由にどうぞ。屋上なんだし。

「っ!ダメツナ!」

なんだよ呼び止めんなよ。言ったろ。他人だと。
あ、けど言い忘れてた。
ありがとね、今からオレは晴れて一般人に戻れる。

さよなら。














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守護者内、唯一味方はクローム。
ランボは小さすぎて
状況把握していない。
ママンは
「あの子はそんな事できないわ!」
って言ってそうな。

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