ツナと山本と骸












「綱吉君!」

なんでいるの。オレ山本来たからお茶取りに行ってただけだよね。獄寺君もリボーンもイタリアに行ってしまったから、補習組二人で力合わせて頑張ろうってオレん家で勉強会なんだよね?

「ツーナー?」

にへらって。笑顔で大丈夫かー?って。違うくない?オレがおかしい?いやそんなことない。だが山本節には敵わない。
おかげでトリップからは無事帰還しました。お盆のお茶も零さずに。

「あー、うん。山本、なんで骸いんの?」

座ってお茶を渡しながら聞くは素直な疑問。来るとか知らないから骸の分はないんだけど。
正座して机挟んでオレの前に座る骸はちょっと、なんか違和感。

「あー、それはアレだ。俺達だけじゃ心許ないから」

人選ミスだ。それは笑顔で言うことじゃないよ。ハルはどうした。ハル頭良いのに。

「マフィアのボスになろうって人物が補習なんて。馬鹿ですか!」
「俺ら馬鹿だから補習なのな」
「だからボスなんかならないって!てか山本は何認めちゃってんのー!」

なんかさらっと言っちゃったよ。確かにね馬鹿だけどね。言われると悲しいよオレ。

「……骸頭良いの?」

一応聞いておこう。
すでにオレ疲れた。できるならさっさと終わらして眠りたい。山本ごめん。

「馬鹿ではないですよ」

クハって。自慢げな顔腹立つな。

「この際仕方ないのな?骸でもいないより良いじゃねーか」

おおっと!?笑顔に潜む黒いものが顔出しかけたよ山本さん!
まぁそうだね。ここに来たならオレ達よりは賢いだろうし、有り難く手伝ってもらおうか。
こくん、と頷いて骸を見ればやっぱり腹立つ顔で笑っていた。

「クフフ、で?どこがわからないんですか」

机に広がるプリント見ながらお決まりの笑い声で笑う骸。いいなあ、余裕かよ。オレなんかどこがって、うん。なぁ山本。
隣でお茶飲んでる山本に目線をやれば、山本も横目でこっちを見ていた。一緒ですか。そうですね。

「うんっとね…」
「どこって言うより、なぁ」
「なんですか」

苦笑いのオレ。山本はぽりぽりと頬をかいてハハハと笑う。
どうやらやっぱり同じようだ。

「全部」

ハモった。骸は目を丸くした。やばい滅多にこんな骸見れない。

「……僕、自信なくします」

おお。自信家にこんなこと言わせるなんて、オレと山本はすごいかもしれない。














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骸山ツナの珍しい組み合わせ。
骸は何気に頭良さそうです。

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