十年後
2012/03/12


元クラスメート目線


「イタリア旅行とか奮発したよねー」
「ヨーロッパ行きたいなって皆で言ってたじゃん。だからイタリアとかどうだろうって思ってさ」
「観光地もたくさんあるし!」
「私一回来てみたかったんだ」
「わかる、見たい物いっぱいあるもんね」
「あ、なあ。あれ誰かに似てね?」
「どれだよ?」
「あの店の前で喋ってるスーツの人」
「沢田に似てる!」
「ほんとだ、似てるー!」
「えー、でもあれダメツナじゃねぇだろ。そもそもイタリア語喋れんのかよ」
「さあ?」
「ちょ!ちょ!前にいるの獄寺君じゃない!?」
「激似だな…」
「本人っぽいわよ?」
「獄寺はイタリア人のハーフだかクォーターだかじゃなかった?いても不思議じゃないって」
「じゃああれ沢田君じゃない?いつも一緒にいたじゃん」
「いたけど、まじで?」
「でもなんか沢田君格好良くなってない?」
「沢田なのにね…意外すぎる…」
「でも決まったわけじゃね」

「ツーナー!こっち終わったー!」
「ちょ!山本!」

「ダメツナだ…」
「あれ山本君よね?山本君も更にイケメン度上がってるわ」
「なんでいるんだよ…」「あ、渡ってきた。気付かないかなあ」
「無理だろ」
「だよねぇ」
「何喋ってんだろ」
「獄寺君に怒られてるよ、山本君」
「変わらないのに変わったな」
「仕事なのかなあ」
「…皆格好いい」
「その一言に尽きるわ」


----おまけ---

『じゃあよろしくね』
『はい。いつもありがとうございます』
『こちらこそ』
『十代目』
『ああ、わかってる。もう嫌だなあ』
『貴方しか出来る人はいませんので』
『わかってるけどさ。まとまった休暇が欲しいの』
『今は無理ですね』
『それもわかってる』
「ツーナー!こっち終わったー!」
「ちょ!山本!」
「またでかい声で…」
「いやー、ツナ見付けたから即報告しようと思ってさ」
「だからってそんなデケェ声で言っていいもんじゃねぇだろ!」
「ごめんて。終わったぞ?」
「もー。後片付けは?」
「今ウチの部隊がやってるけどそろそろ。ハル達にも手伝ってもらってんのな」
「情報操作は必要だからね。まさかこんな大きいとは予想外だったから」
「それな」
「終わったら報告書上げろよ」
「わかってるよ獄寺は細かいなあ」
「前例がないと言わねぇよ」
「確かに」





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日本人観光客がクラスメートで
目撃されていたら。
クラスメートは多分
これを周りに広めます。



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