バズーカ
2012/02/28
入れ代わらないバズーカ
早い話、過去に行けるよバズーカ
『』はイタリア語
部屋にぼんっと大きな音がしてもくもくと煙が上がった。
『うぇっ!げっほ!目が痛い!』
何事かと驚く部屋の主、綱吉。それと同じように獄寺、山本も呆然と煙を眺める。ただリボーンは声がした事で警戒心を強めた。
『床はあったけどここどこだよ、もー』
『沢田綱吉の部屋だ』
ようやく煙は消え始め、声の主が見えはじめた。綱吉と山本はさっぱりわからない言葉だが、獄寺は理解できるらしく警戒し、リボーンは声に返す。
「日本?」
「そうだぞ」
「日本語喋れるんじゃねーか」
あ、聞き取れる。そう綱吉が思った時には三人は立ち上がり煙の中の人物へ各々獲物を向けていた。
「うわー!懐かしい!皆ちっせーなあ!」
「んだとコラ!?」
「あんたにちっせーなんて言われたくねーな」
当然だろう。煙から出て来た彼は東洋人で、山本よりは小さいか同じくらいだ。ちょこんと胡座をかく姿はどことなく見覚えがあった。
ふんわりとした色素の薄い目と髪。人の良さそうな顔だが童顔。服装はスラックスにノーネクタイのシャツというラフさだが、身体は貧相ではないらしい。
「あ、あの、誰ですか?」
言葉の出なかった綱吉がようやく口を開いた。リボーンも銃口を向けて睨んでいるし、獄寺もダイナマイトを取出している。山本すら温厚そうな顔して時雨金時を手にかけている。
「ああ、ごめんごめん。未来の君だよ」
そんな殺伐とした空気など感じもせず、満面の笑みでそう告げた。
―オマケ―
「「「「はぁぁぁあああ!?」」」
「技術の進歩でさあ。ヴェルデが過去に飛ばしてくれたんだ」
「未来、の?」
「ツナなのか…?」
「二人とも若いねー!」
「今のお前はボンゴレのドンなのか」
「そうだよリボーン。お前はこないだオレに氷漬けにされたけどね」
「は!?」
「まっ、え?オレ?」
「オレ。十四歳の沢田綱吉。案外流れに身を任せてたらタフに育つから心配しちゃだめだよ」
「心配ってかなんでボスなんかになったの!?」
「あははは」
「まだ言ってんのかテメーは」
「十代目だからですよ!?」
「いずれわかるよ。選択間違えたら死ぬ覚悟決めろよ?」
「何笑顔でさらっと怖いこと言ってんですかぁぁぁあああ!」
「やっぱ未来のツナもおもしれーな」
「未来の君も面白いよ。一昨日スクアーロとガチバトルしてたし」
「勝った?」
「ギリギリでね」
「なんでそんな危ない生活してんだよ…」
「ツナの方が危ないんだぞ」
「そうだよー。身内にも殺されかけるからね」
「内部なんですか!?」
「骸とか雲雀さんとかヴァリアーはボス筆頭に三人くらい、とか」
「もういやだぁぁぁぁぁあああ」
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オマケがメイン
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