ひもあま\短編/



なんだか最近むしゃくしゃする。
原因はわかっているけれど。
もう、考えたくない。
考えないけど、その人を目でおってしまう。そして…イライラする。
なんで、なんで、話しかけてくれないの。
気づいているのに、あなたもボクも。
ボクが可愛くないから?ボクが素直じゃないから?ボクが「別れよう」とか、言ったから?あんなに好きだったのに。ずっと一緒にいたかったのに。何で止めてくれないのさ。何で簡単に受け入れちゃうのさ。
ーソコにアイはナカッタの?ー
ボクだけが、思っていただけ?
嗚呼このイライラはあなたにじゃなくて、ボクにイライラしているんだ。こんな、自分が嫌だ。
「ぅ、おーーーい!!甘ぁあー!!」
急に大きな声が聞こえたので肩をビクンッと動かす。恐る恐る声のした方に振り返る。
「…ひ…も…さん…?」
声の主は急いで甘のもとにかけよる。
「あ、あのな…今日…一緒に…帰らないか…?」
急いできたからなのか息があがり顔が赤い。
「…ぃ、…ぃぃょ。」
小さな声で答える。ボクは顔に表情が出にくいから、赤くないかもしれない。
心臓の打つ鼓動がだんだん大きくなる。
とくん。とくん。
このときに、いつも実感する。してしまう。
ー嗚呼、この人はボクの中で一番の人なんだー…
手を繋げなくても、近くにいなくても、ボクは、キミのことが…
「だいすき。」
「?!え、お前?!今なんった?!」
「…?」
しまった、口に出して言ってしまった…!!
まだ、まだ、この思いは閉まっておこう。
いつか、勇気がでる、その日のために。
「なにも、いってないよ。」
秋の乾いた風邪が長い髪をつつむ。



今はあなたの隣が心地よい。

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…その、すみません^p^
紐甘を甘視点で書いてみたかった。
うん。てか、紐くんお借りしました!!

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