「ガゼルー、ちょっとバーン探して来てよ」
「なんで私が」
「だってバーン遅いんだもん…これから会議なのに」
「だからどうして私が」
「いいじゃん、行ってきてよ、お菓子あげるから!」

「…行ってくる」



「おーい効果音ー?」


「どこだーい」


せっかく私が探してあげてるというのに、
バーンの奴は一体どこにいるんだ。

途中でヒートを見つけた。
ヒートなら何か知ってるか?


「ねぇ、ヒート」
「はい?ガゼル様、どうしたんですか?」
「君の所のキャプテンは、どこにいるんだい?」

「…またバーン様ですか」

「え?」
「…いえ、何でもありません。バーン様なら、グラウンドの方におられるかと。」
「そうか、ありがとう」
「はい」


ヒートに別れを告げて、私はプロミネンスのグラウンドに向かった。
ダイヤモンドダストの私が、プロミネンスの練習場に入っていいのか…?

まぁ、怒られたら謝ろう。


「あ、いた」


バーンを見つけた。って寝てるし。
私はそっとバーンに近づいた。


「バーン、起きろ」
「…………」
「私がわざわざ起こしに来てやったんだぞ、早く起きろ」
「…ぅ」
「おーきーろー」
「…………」


起きない。
どうしても起きないつもりなら、私にも考えがある。

…よし、

私はすぅ、と息を吸い込んだ。


「っ、バーーーン!!!」


耳元で思い切り叫んでやった。
向こうの方にいるプロミネンスのメンバーが、何事かとこちらを見てきたが気にしない。


「っは!!……あ?」
「やっと起きたかバーン」
「…う?な、何で?…は?」
「混乱している所悪いが、グランが呼んでるぞ」
「…え、」

「それと、」
「な、なんだ」
「寝顔可愛かったよ」


私はそう言うと、何事も無かったような顔をして
プロミネンスの練習場を後にした。


「……!?…おい、ちょっと待てよっ!」
後ろからバーンも追いかけてきてるような気がするけど、
私は歩くスピードを緩めなかった。


---


「あれ、ガゼル、バーンは?」
「知らない、置いてきた。」
「ちゃんと連れてきてよー」「ちゃんと伝えたぞ(寝ぼけてたけど)。」
「だめ。連れてきて。」

「なんで私が…」


「ガゼルーーーー!さっきのはどういう事だ!」
「ほら、来たよ、早く会議始めよう」
「そうだね」


「…え、俺、無視?」



おわり


あとがき

…ガゼバンってなんですか←
これはガゼバンになってますか?

ありがとうございました!