私は、十字路の廊下まで走った。


ガ「…っふぅ、ここまでくれば、もう安心…」

グ「ガゼル〜どこだい〜」


グラン!?どうしよう…ここまできてるなんて…
ていうか別行動にしたのか…

とにかく、ここはまずい。どこかに移動しないと…


ヒ「ガゼル様〜僕のところへ出てきて下さ〜い」


ヒート…!二人に挟まれた…!
仕方ない、今きた道を戻ろう…


ア「ガゼル様〜そのあたりにいるのは分かってますよ〜」


ア、アイキュー!!や、やばい…
私がいる十字路の、後ろはアイキュー、右と左はヒートとグラン!
どうする…まっすぐ走れば、完璧にヒートとグランに見つかる…!かといって戻ればアイキュー…。
仕方ない、まっすぐ走ろう。
グラン達に見つかるぐらいなら、バーンに見つかったほうがマシだし、
運が良ければヒートとグランにも見つからないかもしれない!


たたたっ


ヒ「ん?あれ誰だ?まさかガゼル様…?」
グ「あれは…青いユニフォームに銀の髪…!」

グ「ガゼルだ〜〜〜〜っっ」



あ、のバカが!そんなに大きい声だしたら、ヒートとアイキューが気づくだろ!!


ヒ&ア「「ガゼル様!?」」


ほら気づいた…あーもうどうすればいいんだ!
このまま走ったって、すぐに追いつかれる…!

と思いながら走っていると、横から手が伸びてきて、私の身体をつかんで、引っ張った。
私は廊下の細い横道に、吸い込まれた。
一瞬、誰だか分からなくて、悲鳴を上げそうになった。


?「…叫ぶなガゼル、俺だ、俺!」
ガ「え…バーン…?」
バ「そうだ、だからもうちょっと静かにしてろ」


バーンの言った通り、じっと黙っていると、
走っているグラン達が通った。


グ「あ〜ガゼルどっち行った?」
ア「消えましたね」
ヒ「まだこの近くにいると思いますよ」


と、走りながら会話していた。


バ「危なかったな〜」
ガ「バーン…っ会いたかった!!」
バ「うぉ、ガゼル…いきなり抱きつくなって!」
ガ「だって…」
バ「ガゼルを捕まえたから、俺がガゼルを貰って良いんだよな?」


ニヤニヤしてそう聞いてくるバーン。

ガ「ーーっ!そ、そのかわりバーンだって私のだから!」
バ「当たり前♪」




鬼ごっこ勝者、バーン!!


(あーあ、いつもバーンが勝つじゃん、何で?)
(愛の力ってやつですかね〜)
(なんだかんだ言って、ガゼル様はバーン様の事が好きなんですよ)

((俺(僕)は絶対諦めない))

(二人とも頑張って下さい)


end