プロミ「「「バーン様ああああ!!!」」」


「お、おお、皆、一体どうし「いい加減決めて下さい!!」」
「…?何をだよ?」

「「だ・か・ら!」」

「バーン様の本命ですっ!!」
「はぁ!?」
「せっかく私、バレンタインデーだから、チョコを渡したのに、『さんきゅーな!』…ってどういう事ですかっ!!?」
「わ、わり、(ダメなのか?)」

「私もですよバーン様!!」
「私も返事貰ってません!」


「えー…っと、悪ぃ…」  しゅん…


「「「(バーン様、か…可愛いっ)」」」



「…それで!バーン様は誰が本命なんですか!?」

「「俺達も知りたいでーす」」
「僕も!」
「なんでお前らまで…」

「誰ですか…?バーン様…」
「答えられないんですか…?」

「(怖っ)」  びくっ

「もしかして私達の中にはいないとか…?」
「それはないですよね…?」

「(怖っ)」  本日二回目

「バーン様…俺達には教えてくれますよね?」
「ていうか一昨日チョコ作ってましたよね…誰にあげたんですか?」
「いや、昨日は一日俺らと一緒にいたはず…って事は、」

「「まだ(チョコを)持ってる!!!」」

「え、あの、その、」

ダッシュ!!  

「あっ!逃げた!」


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ガゼル視点



なんか誰か叫んでるな……うるさい。
この声は…

バーンか。

「うわあぁぁああああ!!」

あーうるさい。
そういえば、昨日はバレンタインデーだったな…私も昨日たくさん貰った。
とか考えてたら、だんだんバーン達が近づいてきた。声で分かる。
避けたい……あんなのに巻き込まれたら、私は死んでしまう。


「だ!だれか!俺を助けてくれ!!」


バーンは半分涙目だ。
可愛い…とか思ってる暇は無い。

やばい来る、逃げ、


「あ!ガゼル俺を助けろ!」


見つかった……早く逃げよう…
とバーンから視線を逸らした瞬間。

「あ、待っ、う、わぁぁあああ、」


叫び声が聞こえたと思って反射的に振り向いたら。

バーンが私の胸に飛びこんで来た。
というより、なにかにつまずいて転んだみたいだ。

それで私は尻餅をつきながらもなんとか受け止めた。
プロミネンスの奴らが唖然としているのが見えた。
結構痛い。


「っ…」
「…あれ、俺、痛くない、」
「ったく、君って奴は…」


どうしようもないな…、と呟くとバーンの目が、さっきと同じようにまたうるうるし始めた。
まずい…


「ぅ…っ…」
「な、泣かないでくれ!」

「「バーン様の泣き顔?見たいです!」」


……誰がプロミネンスの奴らにバーンの泣き顔を見せるか。




「ほら、バーン、立て!」
「うぅ…っ」

「ああもう!」


ガゼルはそう言うと、
バーンをお姫様抱っこした。


「………え?」
「「「バーン様ああああ早く降りて下さい!」」」


「ちょ、ガゼル、」
「うるさい、騒ぐな」
「!」

皆が悲鳴をあげて叫ぶ中、私はバーンを抱えたまま、走りだした。



↓走りながらの出来事。


「あのさ、ガゼル…」
「何だ」
「…これやる」
「これ…何?」
「……………チョコ」
「!」
「昨日渡せなかったからさ…」
「…ありがとう」
「……っべ、別に…っ」


終わり。


リクエストありがとうございました!嬉しかったです!
そしてガゼル攻めたまんな……っ←