24で触れた、学パロ南涼
"毎回机に書かれたコメントを嬉しそうに確認する南涼"
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最近この授業が楽しい。
まあ楽しいと言っても、もちろん授業自体は楽しくも何ともない。

『授業わかんねえ 腹へった』

以前から、毎時間一々移動しなければならないこの授業が面倒で大嫌いだった。そんな中、授業があまりにも難しくて逆に暇だったので初めて机に落書きをした所、それに対してコメントが返ってきた。

『わたしも』

意外に綺麗な茶色の机。そんな机にしっかりとした字で書かれたその言葉に、思わず嬉しくなってしまう。

『だよな
俺、1組 お前は?』

それだけを書いて、その授業はシャーペンをしまった。肘をついて窓辺を見ながらまた返事来るかな、なんて思っていると、そこで先生に南雲と呼ばれたので仕方なく立ち上がった。





この間、初めて机に書いてあった愚痴に対してコメントを残した。友人がうるさかったのもあるが、なんとなく同情してしまったからかもしれない。とりあえず字からしてこいつも男だろう、と考えた。

「授業が分からないのか…」
「え、風介分からない所があるの?どこ?俺が教えてあげ」
「いらん!」
「……ひどい」
「うるさい」

今話した奴は、わたしと同じクラスの基山ヒロト。

「ねえ、コメント返ってきてた?」
「ああ」
「何て?」
「俺1組だけどお前何組って」
「で、何て返したの?」
「4組って書いた」
「へー…嘘は書かないんだね」
「嘘を書く必要がどこにある」
「まあ別に無いけど」

ヒロトもあの誰が書いたのか分からないコメントの事を知っている。というか元々あれはヒロトが一番に見つけたもので、それが私の机に書いてあっただけの事だ。無視しても良かったんだけど、先程も書いた通りヒロトがうるさかったので仕方なく書いた。
続きは明日だな、と思いつつわたしはその教室を後にした。





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(何故か)続きます…
何話で完成するのか分からない上にタイトルは仮のものですごほげふ