「げ」


「げ、とはなんだ、失礼だな」
「お前、またそんなの食ってんのかよ」
「そんなのって………まさかこれのことか?」
「それ以外になにがあんだよ」
「っ…ケーキを侮辱するなんて……」
「…………だって、それまずそ「食え」もがっもご」

「おいしい?」
「あ…あまぁ……やっぱりまず「もっと食いたいのか?」いっいらなっ、もがが」
「甘くてとろけそうになるだろう」
「俺は甘過ぎて吐きそうだよ!」
「そうかそんなに美味しいか、…よし、なら今日は私の分全部食べていいよ」
「いらねえよ!馬鹿!」
「ほーら口を開けてー、あーん」
「あー…じゃねえよ俺に何やらせるんだよ!」
「君が自分で口を開けたんだろう」
「う」
「晴矢は私にあーんがされたいんだろ?せっかくやってやるんだからほら、素直に口を開けなよ、ほら、」
「ぐ、……いや、やっぱり、」
「(しぶといな………)晴矢は、私が嫌いなんだ……」
「はあ!?」
「私の事が嫌いだから、あーんもさせてくれないんだ……っ」
「そ、そんなわけないだろ!泣くなよ!」
「だってっ……」
「あーもう分かったよ!食うよ、食えばいいんだろ!」
「本当か、良かった」
「……あれ、お前泣いてるんじゃなかったっけ」
「誰が泣いてるって?」
「おま……嘘泣きか!」
「さあ、どうだろう」
「て…てめ……!」



私の好物を侮辱するのが悪い
基(あっれー、甘いもの大っ嫌いな晴矢がケーキなんか食ってる…そして風介楽しそう)



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どっちが攻めか分からない←