俺は今、ちょっと…いやかなりやばい状況に直面している…かもしれない。

「あ、あの、平和島さん、」

「なんだ?」
「えっとその、…手、「答えないとダメだ」」

何故。ていうか俺まだ最後まで言ってないのに。
それより今の状況の俺に何を答えろと。
もうひとつ何故。平和島さんが胡座をかいている…いや別にそれはいいんだけど何故俺はその上に座ってんだろう、これじゃ体育座りしかできねーしじゃなくていやいやいやおかしいだろ
でも、マジでそろそろ開放してもらって臨也に構ってやらないと、流石に臨也がキレそうだ……あああの臨也が冷静さを失ったらどうなるか分かってんのか?いやそれよりも俺が何されるか分かんないからマジでお願いします放して下さい
なんか俺、いやって言いすぎだな…でもそれだけ焦ってるってこと!


「あのさあごめんちょっと良い?」

やばい遂にきた俺の死亡フラグ
声の方向に頭を向けると臨也はいつの間にか俺の目の前にしゃがみ込んでいて、いつもより真剣な顔でこっちを見ていた。
まあ俺の目の前イコール平和島さんの目の前なわけだけど

「なっ、なんだよ、」

あ、俺の声ちょっとびびり気味

「俺には敬語使ってくれないの?」
「……はあ?」

つい間抜けな声を出してしまった。
怒る所そこかよ!って突っ込みそうになったぜ危ねえ

「何で静ちゃんには敬語使って、俺にはタメ口なの?俺だって君より年上なのに」
「静ちゃんって呼ぶなっつってんだろーが殺すぞ」
「うるさい。それに、夏木くんは俺と静ちゃんで全然態度が違うし、……もしかして、俺の事嫌いになったの…?」

なんでそうなる、
臨也の完全予想範囲外な言葉に、未だに平和島さんに抱えられてる俺の頭はショート寸前。

「ち、ちがっ、そんなつもりじゃ、」
「じゃあ、俺の事どう思ってる?」
「……っ」
「…おい「静ちゃん、あと30秒だけ黙ってて」……ちっ」

「ねえ、俺のこと、嫌い?」

「………き、らいじゃ、ない」
「じゃあ、俺の事好きって言って」
「!」

早く、と急かされ、意を決して口を開く。

「お、俺…は、臨也、が……す、」
「……………」「す、きいたたたたた痛い痛いやめて下さいっていったたたた、っ平和島さん!」

「おう、夏木大丈夫か、人間これぐらいじゃ死なねえから大丈夫だ」
「っそ、それでも急に締めないで下さいよ!」
「30秒経ったから抱き締めてやったんだよ、嬉しいだろ?」
「なっ…う、嬉しくな………っ!」

と、ここで俺は我に返った。いいいい臨也、臨也臨也臨也ごめん臨也!
ちらっと臨也の方を見ると、おおう、意外に平気そう。良かった。

「好きって……夏木くんが俺の事好きって………!」

お、これは、さっきの平和島さんと俺のやり取りを聞いてなかったパターンだぞ?だったら、

「す、好きだよ臨也!その、……大好きだよ!」

これでとりあえず臨也は大丈夫かな、なんて思った俺はなんて浅はかだったんだろう

「俺は?」
「…………え?」
「俺の事は、どうなんだ」

平和島さああああん……空気読んで下さいよ………!
いや平和島さんも好きですけど、……でも、ここで平和島さんに好きって言ったら臨也が「俺と静ちゃんどっちが好きなの!?」って言い出して面倒くさそうだから勘弁して下さいお願いしますマジで!

「いやあの、その、」

後ろから平和島さんの視線が痛い………助けを求めて臨也を見るとまだ幸せに浸っていた。
あああもう!


こんな俺を誰か助けて下さい
(で、俺の事は好きか?)
(俺は夏木くんが好きだよ!愛してる!)
(………っ今は答えられません!)


終わり。

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で、一番上に戻ると。
宵様へ、こんなのになってしまいましたが、初なので、見逃して下さい!(逃
相互ありがとうございましたああああああ