轟焦凍と面食いと恋バナ

面食い、好きなタイプの話になってソッコー「轟」って言う。

「なんで?」
「顔」
「うわ・・・これ以上ない明確な答え」
「確かに轟くんイケメンやもんねぇ」
「本当に綺麗 顔は好み」
「顔はってことは他はちげえってことか」
「ここで本人の乱入くる!?」
「だって轟口下手そうだもん」
「なんであんたフツーに答えてんの...」
「? お前のこと好きってだけじゃダメなのか」
「それは大前提」
「お前と付き合うにはどうしたらいい?」
は?こいつ今なんつった?いやほんと、やめろ!子犬感を出すな!

「ウワッ轟が顔でゴリ押そうとしてる...」
「イケメンに迫られて流石のなまえちゃんも照れとる」

「わかった、わかったから OK」
「!俺と付き合ってくれるのか?」
「え、あー・・・うん? は?ちょっと待って」
「なんだ」
「轟わたしのこと好きなの?」
「ずっと好きだ」
たすけて!と思って周りを見渡しても、ニヤニヤしてる奴か顔真っ赤にして口元に手を当ててるやつしかいない。なんてこった。
「なるほどね、うん なるほど・・・」

「アイツ思考停止してね?」
「突然の告白に戸惑いが隠せないって感じだな」
「人前で告るとか なんか轟らしいな」
周りの声が聞こえる。ちょっと待てって

「いや、うん。轟。やめたほうがいいよ わたしと付き合うのはおすすめ出来ない うん、やめた方がいい」
「?なんでだ 好きだからいいだ「わたし面食いだし!顔はかわいくて成績もいいけどこのとおり性格はポンコツだし!料理得意だけど焼き魚だけ毎回ちょっと焦がすし 買い物大好きだし 結構食がいいから食費も掛かるからやめた方がいいよ!」
必死。もう何言ってるかわかんなくなってきた。穴を掘ろう。

「全部ひっくるめてなまえが好きだ」
「そっか....」
そっか・・・

「所々すげぇこと言ってんの気付いてねえな」
「食費って あの状態で先のこと考えてるの面白」
「なんだかんだ付き合うにプリン賭ける」
「おせーよ、もう賭けになんねー」
「わたしのことなんで好きになったの...顔以下ある?」
「入学した後からずっと今まで変わらず話しかけて来ただろ、それで・・・こう、好きになってた」
「なったかあ・・・うん、ならいっか 轟がわたしのこと好きにさせてくれるっていうなら 付き合ってもいーよ」
「! おう、がんばる」
「がんばれ」

そういうわけでわたし、轟と付き合うことになりました!ヤケ!

「激動の展開すぎてついていけない」
「轟の彼女になった」「xxの彼氏になった」
「とりあえずおめでとう?でええんよね・・・」
「い、いいのか ほんとうにいいのか!?」
「少女漫画もびっくりの速さだよ!」
「ほんとうにそれ」
一週間以内にガチで落ちるし雄英に名の轟カップルになります、以上

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