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エースに頬にキスをされパニックになる。
え?今チュッてしたよね!?チュッって!


エースにキスをされた所を押さえながら引っ張られるままに歩く。てか手まで繋いでる!!どうしよう!凄い幸せっ!!


なんて呑気な事を考えてる時に気が付いた。
あれ………なんだかエース……女の子の扱い慣れてる…?


さっきも然り気無くおでこ叩かれたし、今だってキ、キスしてきたし……


確かにエースはモテる。気さくな性格にあの見た目。実際皆に優しいエースに私も惚れたし……


「どーした?」
「え、なんもないよっ!!」
「ならいいんだけどよ!次ゲーセン行かね?」
「う、うん」


ニカッと笑うエースに少し引きつり気味の笑顔を返し近くのゲーセンに向かった。
何だか男の子とゲーセンってのが初めてだったのでドキドキしていると「お!!」といきなりエースが大きな声を出した。


「これ弟のルフィが大好きなんだよ!1回やってみてもいいか!?」


そう言ってお金を入れてチョッパーのぬいぐるみを取ろうとするエース。
ハラハラしながらクレーンゲームをしているエースが少し可愛くてクスクスと笑っていると、ポンッとチョッパーが突進してきた。


「なーに笑ってんだよ***」


オラオラと言ってチョッパーを押し付けてくるエース。


「ちょ、化粧移っちゃうよ!」
「構わねぇ構わねぇ!ルフィのだし!」


そう言ってチョッパーをグリグリしてくるので「もう!」ってチョッパーを退けるとエースのドアップ。


「っ、」
「(ニコ)***ってほんと可愛いよな」
「なっ!急に変な事言わないでよっ」
「ほんとの事なんだからしゃーねぇーだろ?」


眩しいくらいの笑顔でそんな事を言うとまた私の手を取り歩き出すエース。なんか……ほんと扱い慣れてるなあ……


改めて思うと少し悲しくなってくる。


「***?ため息なんかついてどうした?」
「え!ため息出てた!?」


いけない。いけない。無意識にため息が出てたみたい。
気を引き締めないと!と気合いを入れ直した時、私の好きなベポのぬいぐるみが置いてあった。


「あ、ベポ!!」
「こいつ好きなのか?」
「うん!モコモコで凄い可愛いの!」
「ふーん……うし、ちょっと待ってろよ」


するとエースがベポを取ろうとクレーンを動かし始めた。けどさっきのチョッパーより少し大きめのせいか難しそう。


「無理しなくていいよ?」
「***好きなんだろ?」
「………うん、好きだけど……」
「ならまあ、待ってろ!」


5回目の挑戦、ベポがグラグラと傾きだし何とか落ちた。


「わ!エース!落ちた!!」
「ふ、俺にかかればこんなもんだな!」


そう言って少しドヤ顔のエースが取り出し口からベポを取り出し自分の顔の前でベポを持ち出した。


「***ちゃん」
「?どうしたのエース??」


自分の言葉に合わせてベポを動かすエースを不思議に見ていると、私の問いかけに答えてくれないまま話し出した。


「今日はデートしてくれてありがとう!」
「……ぷ、それベポのつもり?」
「あのね、ずっと言いたかった事があるんだ」


エースのいつもの悪ノリかなと思い「なぁに?」と私ものってみた。


「ずっと好きでした。俺と付き合って下さい」


相変わらずベポを動かしながら話すエース。


「………え?」


それも悪ノリなのか分からず、何て返そうか迷っているとベポが視界から消え見えたのは、少し顔が赤いエース。


「俺と付き合って下さい」


真剣な顔で私を見てくるエース。
「あの、えっと…」と一生懸命、頭の中を整理する。


私今、エースに告白された…?
少しずつ状況を把握していくと恥ずかしくてエースの顔が見れなくなる。


「***…?」
「えっと…その…私でよければ宜しくお願いします」


ペコリとお辞儀をしながら言うと「ヨッシャー!」とエースが叫んでいた。






- 実際はそうでもない -



つーか何でため息なんかついてたんだ?
……エースが女の子の扱い慣れてるなあと…(ゴニョゴニョ)
あーその、それはあれだ。少しでも***に余裕がある所を見せたくて…あと***の反応が可愛いくて、つい……





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好き嫌い別れる内容でごめんなさい!




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