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「エースとは一緒にご飯食べない」


***の衝撃的な言葉に思わず、***の為に綺麗に料理が盛られた皿を落とした。


「い、今何て言った…?」
「だーかーらー、エースとは一緒にご飯食べないのっ!」


そう言ってプイッと顔をそらされた。
あの……俺にベッタリだった、あの***が……あまりのショックに言葉を失い呆然と立っていると「邪魔だよい」とマルコの冷たい一言。


おまっ、どんだけショックがでけぇと思ってんだよ!!?
弟のルフィみたいに可愛くて可愛くて仕方がねぇ***。目に入れても痛くねぇってのは、この事だなって思ってたのに急に***があんなに事を言い出した。


「な、なんでだよ…あんだけエース、エースって言ってたじゃねぇか…」
「うん、言ってた」
「じゃあ、何で急に……ハッ!まさかあれか!?加齢臭するとかか!?マルコほど歳食ってねぇから大丈夫だと思「勝手に俺をオッサン扱いすんなよい」


マルコに殴られてゴンッといい音がするものの、***は知らんふり。何でだよ……前までなら俺がマルコに殴られたり怒られた時は、すぐ駆け寄って心配してきてくれたじゃねぇか……


「俺の事嫌いになっちまったのか……?」


認めたくないがポロリと不安を言ってしまった。
まあ、これも知らんふりされるんだろな…なんてフと***を見るとアタフタとしていた。


「べ、別に、そんな訳じゃないよ?」
「ほんとか……?」
「………ほんとだよ!エースの事大好きだもん!」


そう言った後、ハッと何かに気が付いたみたいで、またプイッと顔をそらす***。けど俺は“大好き”という言葉に物凄く救われた気がする。
良かった………***に嫌われたんじゃねぇのか……
ホッとしていると、新たな疑問が。


「じゃあ、何で俺と一緒にメシ食ってくれねぇんだ?」


恐る恐る聞くものの、こちらを見てくれない***。
これが世に言う反抗期ってやつか……少し悲しくなって、はあとため息をつく。これ以上***に質問をして嫌われたくねぇからその場から離れようとする。


すると俺のズボンをギュッと***が掴んでいた。


「***?」
「…………」


俺の言葉に返事はしないものの、ズボンから離れそうにない***の手。どうしたんだ?不思議に思っていると「だって…」と***がボソリと言った。


眉毛は下がり、口もへの字になって何かを言おうかどうしようか迷っているようだった。
***の頭をクシャクシャと撫で「どーした?」と聞くとやっと***と目が合った。


「マルコがあんまりエースに頼るなって…」
「マルコ?」
「うん……エース離れしないとダメって」


マルコの野郎、変な事吹き込みやがって……!
マルコに何か嫌がらせしてやると心に決めた時、***がまた「だから一緒にご飯食べない」と一言。



妹の兄離れってこんなにつれぇのか………





- 嬉しいような、悲しいような -



(………だって少しでも妹じゃなくて女と見て欲しいもん…)

マルコ!お前のせいで俺の可愛い可愛い***がぁぁぁぁ!!
うるせーよい(エースが変わらねぇと***も報われねぇよい)






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