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***がローに告白されて悩んでるのは直ぐに分かった。
避けすぎだろって思わず言いたくなるくらいローを避けてた。悩んでるなら先生らしく相談でも乗ってやるかと***の話を聞き、俺なりのアドバイスをした。


***が告白されたのを見た時もそうだが、すげぇ胸の辺りがモヤモヤしてるが気づかないフリをした。


俺のアドバイスを聞いた時、何かを決意したかのように喋りだした***の言葉を遮った。精一杯の大人のフリをして。


すると涙を流す***を見て少しギョッとするのと同時に、綺麗になったな、と思った。昔はあんなにガキ臭かったのにな……そんな事を思いながら***の涙を指で拭いてやると***が俺の手に自分の手を起き、真っ直ぐ俺を見ながら口を開いた。


が、それもまた遮った。今回は自分でもビックリするくれぇ低い声で。泣きそうな顔をして走り去って行く***の後ろ姿を見て頭を抱えた。


先生になろうとしてる奴が……生徒に手を出したらダメだろ……


そう分かっていても、真っ直ぐ俺を見る***を抱き締めてぇと思った。軽い気持ちとかではなく、本能的に。


「俺のタイプは巨乳のねぇちゃんじゃなかったのかよ…」


1人、そう呟きながら***の泣きそうな顔を思い出していた。





次の日、少し***に会いにくいなと思いつつも避けるわけにも行かねぇからマルコと教室に向かう。が、***の姿が見えなかった。


遅刻か?そんな事を思っていたがその日は結局***は学校に来なかった。その次の日も、そのまた次の日も。


そんなに俺に会いずれぇのかよ……まあ、あんだけ冷たく言ったらしゃーねぇのかもな……


少し苛つきつつも自分のあの発言に後悔しつつ帰っていると街はホワイトデー一色だった。
そういえば***にもチョコ貰ったな……ボーっとホワイトデー一色の店を見ながら考えていると自然と足が店に向かっていた。


「………ちっとキツく言い過ぎたしな……」


そう自分で納得し、***に謝罪の気持ちも込めてお返しでも渡そうかと思った俺だがすぐに後悔することになる。



「って、今時の女子高生って何がいいんだよ!!」


店に入って約1時間。全くもって何を渡せばいいか分からねぇ!!けど“女子高生”という単語のせいで周りからの視線が痛い。そそくさとその店から出てため息が出る。


わかんねぇ、女子高生ってわかんねぇよ………
俺と同い年くれぇの女なら適当にブランド物やら渡しとけば、どうにかなるが……流石に女子高生にそれはな…


トボトボと歩いているとある物に目がいった。
それは白いくまのキャラクターのコーナーだった。“ベポ”というキャラクターらしい。


「……………何見てんだよ、あ?」


何かそのキャラクターが俺を見て「へっ」て感じで笑ってる気がして、思わず俺もガンを飛ばす……ってどんだけ痛ぇ奴だよ


………確か***の奴、ガキん頃くまのぬいぐるみをいつも持ってたっけ………


昔の事を思い出し、その少し憎たらしいくまのぬいぐるみのキーホルダーを手に取った。





- こんなの柄じゃねぇんだよ -



***の奴喜んでくれっかなー……………







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あの時のキーホルダーをベポとしたのは
今回書いてて「ベポ!!」と思って決めました←
この頃からエース先生がヒロインが気になり始めます




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