▽ マルコ
「***ちゃーん、マルコ知らねぇ?」
「ふえ?マルコ?」
朝、気持ちよく寝ているとサッチにドンドンとドアを叩かれ目が覚める。目をゴシゴシ擦りながらドアを開ける。
「マルコがどったのー…」
「見かけねぇのよ。いつもならとっくに起きて指示だしてんだがよー。***ちゃん昨日マルコと飲んでたでしょ?」
「あー、飲んでた飲んで…た……」
「どうしたの?」
「え、マルコ居ないの!?」
そうなのよーって言ってるサッチをほってマルコの部屋へ向かう。もしかして!昨日の薬のせい!?
バンッとドアを開けるとまだ寝てるマルコ。
「んーなんだよい……襲いに来たのか…?」
「ちっげーよ!何してんの!?」
「何って寝てんだよい、後5時間は寝かせろい」
アホか!って布団をはがす。
昨日飲んでる時はいつも通りだったから、薬なんて嘘かとか思ってた。けど今更効果出てんの!?おっそいって!おっさんだから!?どんだけ鈍いのおっさんの体!
「ちょっと!早く起きて!指示出して!!」
「あー?そーだな………全員自習ーー……Zzz」
「ばっきゃろう!寝るな、おっさん!!!自習ってなに!」
ペシペシと頬を叩くが起きる気配なし。
無理矢理マルコの腕を引っ張り甲板へ向かう。
「寝かせろよい……適当に船動かしときゃぁ大丈夫だろい」
「アホか!あんたが仕切らないで誰がこの船仕切るの!?」
「えー……エースあたりでいいんじゃねぇか?」
「沈むわ」
ズルズルと引きずりマルコを運ぶが急に重たくなる。
なんだ?と振り替えると座り込んでいるマルコ。
「つーかよい、***」
「なによ」
「動くのめんどくせぇよい!寝むてぇよい!ダラダラしてぇよい!!!」
そう言って体育座りをしてゴロゴロ回りだすマルコ。
正直イラッときた。だって「よいよい」って言って回ってんだもん。
「だぁぁぁぁぁぁ!うっせーよ、おっさん!全く可愛くないからね!!!」
小姑みたいに口煩いマルコのが全然マシだわ。
- 10時間後 -
おい***!お前書類は出来てんだろうな!
あーもう!出来てるよっ!
ってお前服に食べカス付いてるじゃねぇかよい!どうしたらそんな所に付くんだ!それにグダグダグダグダ…
(どっちのおっさんもイヤだ…)