×××について語ろうか | ナノ


▽ 告白




何か最近カッコ悪くねぇか?俺。鼻血出したり、***に言い負けたり。そろそろ俺の気持ちにも気が付いて欲しいし、***にカッコいい所見せねぇとそろそろヤベェな。


そんな風に焦っていると***がマルコ達と話していた。何話してんだ?つーかマルコ達と一緒に居るってのが気に食わねぇ。


ドカドカと***に近寄り***に声をかけようとした時、サッチが***の手の甲にキスをして「好きだよ***ちゃん」と言いやがった。
何言ってんだよサッチ。てかサッチの野郎今***にキスしたよな!?思わず拳が燃えていると今度はマルコが***の肩を抱いて「俺の女になれよい」って言ってやがる。
それを見た俺は頭に血がのぼって火拳をしようとポーズを決めた時***が動いた。


「2人とも気持ち悪っなにそれ。」
「えーそうかな?だから俺フラれるのかな」
「俺はこれで女は落ちるよい」
「うわ、何か引く!鳥肌立つ!私なら速攻2人ともフる!てかマルコ手どけなさいよっ!ってエース何してんの?」
「…………え?」
「あれだろい?弟のジェットピストルだろい」
「どんだけ弟好きなんだよ」
「まあ、ブラコンだから仕方がないよねぇ」


何か3人で笑っているけど全く話について行けねぇんだけど。マルコ達は***に告白してたんじゃねぇのか?でも***は引くとか言ってるよな?1人で悶々と考えている俺に***が気が付いたみたいだ。


「あのね、どう告白するか話してたの」
「告白……?」
「そーそー!俺はキスをして告白!女の子ってこーゆーお姫様チックなの好きじゃない?」
「私は絶対いや。キザじゃん。キザ。」
「で、俺は命令気味に言うけどな。大体拒否なんてさせねぇしよい」
「話してたらいきなりサッチが実践してくるんだもん。鳥肌が凄い凄い。」
「ちょ、***ちゃんさっきから酷くない?(泣)」


な、なんだ話か……焦って損したぜ。フぅーとため息をついているとマルコが「エースはどうなんだ」って聞いてきた。


「エースも***ちゃんで実践してみろよ」
「え!!***に!?」


驚いて声が出てしまった。何が悲しくて好きな女に自分の意思とは関係なく気持ちを言わなきゃいけねぇんだよ!けどそんな事言える訳もなく、どうしようか考えた。けど、何も思い浮かばねぇ!ヤベェ!!


「何よエース。実践相手が私じゃ不満なの?それはそれで腹立つわね」
「え?いや!そうじゃねぇぜ?」


少し機嫌悪そうに言う***に冷や汗をかいてる俺。え、これどうするべきなんだ!?言うべきなのか?いや、でもこんな形で気持ちを言うべきなのか!!?1人で頭を抱え悩んだ。普段悩まない分、悩んだ俺は“練習と思えばいいんじゃねぇか?”という考えに行き着いた。


「***!俺、お前の事す……………………」
「す?」
「すっ…………(ゴクン)」
「す?」
「す、すっ」
「ハッキリ言いなさいよエース」
「す、す、………好きなんだよっ!」


言った途端顔が熱くなる。ヤベェ。練習とは言え言っちまった!怖いのと恥ずかしくて***の顔見れねぇ!!逃げ出してぇ気持ちで立って居ると***が「エース」って言ったもんだから恐る恐る顔をあげた。




「ヘタレ」




俺、今夜は枕が濡れそうだわ……………




- 告白 -




ブハハハハハハハハハハ!!エース!ドンマイ!
う、うるせぇ…(泣)

***はどう告白するだよい
え?普通に「好きです」って言うわよ?まあ、フラれたらその場でぶん殴るけどね。
…………そうかよい…

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