▽ 末っ子の恋
どうも!皆のサッチ兄さんだぜ☆
……え?そんなのいらない?少しは調子に乗らせてよ!!
エース、マルコはすぐ主役になったのに、俺はなかなかだったんだから!しかも出てこない話もあったりだしさ…
だから今回は俺の好感度を上げる為にも末っ子の恋を手助けするつもりってのは内緒だ。
エースの事弄れるし、好感度上がるしで万々歳じゃね!?
スキップをしながらモビーを歩いているとエースと***ちゃんの姿。
お、すぐ見つかってラッキーと近付くと***ちゃんが怒っている様子。そのままどこかへ歩いていく***ちゃんを見て「ああ、またエースがへましたな」と思いつつエースに近付く。
「何やらかしたんだよ、エース」
「………サッチか…***に好かれるかなって思って肉プレゼントしたらキレられた…」
「肉ってお前…もっと色気のある物渡せよ…」
「肉って貰うと嬉しくね?」
いやお前だけだろと、心で中で突っ込む。
はあ、とため息をつくエースの横でニヤニヤしつつも今回の目的を果たす。
「俺が手助けしてやろうか?」
「………ほ、ほんとか!?サッチ!!」
「おう!お兄様に任せなさいって!丁度3日ログが貯まるまで島に居れるし、***ちゃんのアピールの仕方教えてやるよ」
「サッチがかっこよく見えるぜ!」
「ばーか。俺はいつもかっこいいつーの!」
そんな事を言ってエースと2人、街へと出掛けた。
〜 1日目、服装編 〜
「よ、よう!***!」
「ちょ、何その格好!!?」
「男は黙ってスーツだろ?」
ビシッと黒のスーツに赤のシャツを着るエース。
うん、エースもスーツが似合う歳になったかと感心していると***ちゃんの一言。
「なんか…売れないホストみたい…プ」
「ホ、ホスト……?」
笑いを堪えながら自分の部屋へ向かう***ちゃん。
…………すまん、エース…
ショックを受けているエースに心の中で謝っておいた。
〜 2日目、スイーツ編 〜
「あ、***ちゃーん!」
「***!この島で人気のケーキ買ってきたんだけどよ!食おうぜ!?」
「ケーキ!?食べる食べる!」
うし、***ちゃん食いついた!
小さくガッツポーズをしているとケーキを食べていた***ちゃんの眉間にシワが寄った。
「…………確かに美味しいけど、サッチの作るケーキのが美味しい」
「………………へ」
***ちゃんのまさかの言葉にニヤけていると、エースがこちらを睨んでいた。
す、すまんエース……素で嬉しかったから、つい…
〜 3日目 〜
「あー全く***にいい所見せれてねぇ気がする…」
「***ちゃんって何が好きなんだろ…」
甲板でエースと次の作戦を考えていると「何してんだよい」とマルコの声。事情を話すとマルコがあっけらかんに話した。
「んなもん、***なら限定品に限るだろい」
「!た、確かに!」
「さっすがマルコ!サッチとはちげぇわ!」
「んだよ、それ…………」
確かにこれと言って作戦は成功してねぇけど、協力したんだから感謝ぐれぇしろよな!
さっそく***ちゃんにあげる限定品を買いに走り出すエースを見て思った。
- 末っ子の恋 -
あ、***!これやるよ!この島の限定品!
限定品!?なに!
(食いついた!)じゃーん!この島でしか食えねぇ肉!!
…………………………肉ね
(あれ?***の反応薄いな?なんでだ?)
(………エース…限定品でも肉はな……)
(だからあいつは童貞なんだよい)
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