▽ 変態トリオ
いやさ、確かにこの前あいつ等が普通の事言ったら不気味って思ったよ?
でもそれは、別に変態行為を推薦して訳じゃないのよ。
「たく、***おっせーぞ!」
「まあまあ、エース女の子のお風呂は長いからよ」
「風呂上がりってのはやっぱりエロいよい」
「………………………」
バタンッ!
いっけねーいっけねー!寝ぼけて違う部屋に入ろうとしてたみたいだわ。今日はさっさと寝よ。
そう思いながら髪の毛をタオルでゴシゴシ吹きながら歩き出す。
………って何処で?
現実逃避をしてみたものの、やっぱりあいつ等が居た部屋は紛れもなく私の部屋だ。
「女の部屋に勝手に入んな!馬っ鹿野郎!」
片っ端から持ってたタオルで変態トリオを殴る。全く効いてはないけど。
「んだよ、家族だろ?」
「家族なら何でもしてもいいと思ってんのか、コラ」
「俺は***ちゃんだったら部屋に入られても、バッチこいだ!」
「一生行くか。あんなムサイ所」
「そんな事言いながら、ほんとは俺の部屋に来てぇんだろい?俺はちゃんと分かってるよい(キメ顔)」
「全く分かってねぇよ。」
何でこいつ等、こんなにポジティプなの……
はあ、自然とため息が出る。するとエースが「どうした?悩み事か?」とか覗きこみながら言い出したので目潰ししてやろうかと思った。
実際は「ダブルイー○ィー」とか言って、私の指に自分の指をくっ付けて来やがった。凄くいい笑顔で。
アホな事をして来たエースの手を叩く。
少し………いや、かなり頭に来たもんで。何だよダブル○ーティーって。私でギリギリ分かるネタしやがって。「いってぇ」とか言ってるけど知らん!自業自得じゃ
「つーか出てけ」
「えー何でだよ!遊ぼうぜ!!」
「あ、俺達から***ちゃんにお土産あるんだわ!これこれ!新作の下着v」
「たく、俺は青がいいつってんのにエースの野郎がピンクピンクってうるさくて、なかなか決まらなかったよい」
そんな事を言いながら、その新作やらを広げて話し出す変態トリオ。
しかも下着を私に当てながら「似合う!似合う!」とか平気で話してる姿を見て限界が来た。
「テメェ等ほんといい加減にしろよ……」
「「「え?」」」
「………いい加減にしろっつってんのが分かんねぇの?あ?毎度毎度テメェ等の気色悪い話に巻き込みやがって……」
「***………?」
「あ、あの***ちゃん?」
「ちょ、ちょっと落ち着けよい」
落ち着けだ?落ち着いてられっか!
「最初はましだったのに、最近じゃあ勝手に人の部屋に入る。セクハラ発言、行為。……………迷惑なんだよ、テメェ等」
私がガンを飛ばして言うとサッチとマルコが冷や汗を出している。
「じょ、冗談だよね?」
「実は怒ってるドッキリとかだろい…?」
「まだ分かんねぇの?迷惑だって言ってんでしょ?そのフランスパン引きちぎんぞ。その能天気な南国頭刈り上げんぞ。」
「「すいませんでした…」」
サッチとマルコに文句を言っていたらエースがいきなり私の肩を掴んできた。
「なによエース。ぶっ叩くわよ」
「お、俺は***の事が知りてぇんだよ…!!」
「は?何で」
「そ、それは……***の事が好「はあああ?冗談言ってるとほんとぶっ叩く」
エースの言葉を遮って言うが、今日のエースは何だか違った。
「ち、ちげぇ!俺は本気なんだって!… 」
「タイプじゃない。もし本気で言ってんなら親父くらい男気溢れる男になってこい」
「………はい」
いつも肩で風を切って歩くトリオが、肩をガックリ落として部屋を出ていった。あースッキリしたわ。
- 変態トリオ -
はあ…………
俺達そんなに***ちゃんに迷惑かけてたかな…
も、もしかしたら、ただ機嫌が悪かっただけじゃねぇかよい…!?
タイプじゃねぇ……………うぅ………
図体デカイ奴等がこんな所集まって邪魔なんだけど
ハルタああああああ!!俺達ってそんなに迷惑かけてた!?
そんな事ねぇよな!!***の機嫌が………
俺………確かに親父までは行かねぇけど少しは男気あるよな!!
…………何、今更な事言ってんの。凄い迷惑だし、全く男気ないから
え………………
_______________________
ヒロインが、凄く性格悪くなった気がするんですが我慢の限界がきたという設定なので多目に見てくださいm(_ _)m
prev /
next