▽ 誕生日リクエスト
確かにね、めでたい日であると思う。誰もが主人公になれるしね!?私だって皆から祝福されたら嬉しいし。まあ、あまり喜べない歳になってきてるんだけど…………けどさ、けどね?それを催促するってどうなの!?
「「「***(ちゃん)!誕生日楽しみにしてる(よい)(ぜ)(ねぇ♪)」」」
「待て待て待て待て!!お前等誕生日まだ先だろ!今6月っ!!暑苦しい野郎共がハモって何言ってんの?」
あ、今日の朝ご飯はフレンチトーストか。
たまには朝から甘いのもいいかなってフレンチトーストを食べていると変態末っ子が駆け寄ってきた。
「***ー!!」
「………関わんなって言わなかった?」
「あ、いや、その………」
「まあまあ、***ちゃん!そう怒らないでさ!」
私の言葉にビビるエースを庇うようにサッチが喋りかけてくる。この2人が揃うとゆっくりご飯食べれないなって思っているとサッチがニヤニヤしながら「3月って何があると思う?」とか聞いてきた。
「え?卒業式?」
「何であえてそれ!?あるでしょ?大切な日!」
「えー。知らない。思い付かない。」
めんどくさいから適当に扱っているのに、サッチが「あのねぇ♪」って溜めて溜めて……イラッてして「何よ」って聞くと、待ってました!と言わんばかりの笑顔になった。
「3月と言えば俺の誕生日じゃん〜!!***ちゃん宜しくね☆」
とか言いやがって、それまで黙ってたエースも「いやいや、その前に俺の誕生日!」とか笑顔で言う始末。どうせ宴するじゃんって思っていると、どこからかマルコまで出てきて「いやいや、それまた前に俺の誕生日だよい」とか言ってきやがった。
そして、冒頭に戻る訳で………
「宴するじゃん。それでいいでしょ」
「そんな野郎ばっかの何て嫌な訳よ♪白ひげの紅一点、***ちゃんに是非祝って欲しくてさあ」
うんうんと頷くエースとマルコ。
私が何したらいいの?と聞いてもいないのにサッチが喋りだした。
「あのさ、俺は***ちゃんの手料理が食べたいな♪二段になってるケーキとかさ!そして、あーんってして欲しいんだけどさあvV」
「私料理しないし」
「俺の情報網舐めてもらっちゃあ、困る!俺は知ってるからね!たまにハルタに夜食作ってる事を!」
「え!ほんとか?サッチ!!なんだよそれ!ずりぃ!俺も食いてぇ!」
俺も食う!やらハルタだけずりぃ!と騒ぎだすエース。
「相談聞いてもらってるから、それのお礼に作ってるだけよ」
「じゃあ、俺も相談聞くぞ!」
「…………………あんた等の事相談してるんだけど」
私の言葉に「え?何で?」って顔をする変態トリオ。こいつ等、自分の迷惑さ分かってないの…?
はあ、とため息を出しても気にも止めないみたいで、今度はエースが「俺はよ……」と話し出した。
「***から欲しい物書いてみたんだけどよ」
そう言って渡された紙。相変わらず汚い字だなと思いつつ紙の内容を読んだ。
『おれがほしいもの
1 ***
2 ***のしぶつ
3 ***と1にちいっしょにいれるケン
4 肉』
「……………………………………」
「どうだ***!?」
ニコニコと笑顔で聞いてくるエースを余所に紙を真っ二つに破く。漢字が少ねぇうえに、何だよこれ
「なぁぁぁぁぁぁぁぁ!!折角考えたのに!!」
「まず漢字の勉強し直せ。肉しか書けてないじゃん」
「漢字覚えたら***をくれるのか!!」
「やるかボケ!大体私物ってお前この前の事反省してないでしょ!」
そう、この前の私のお気に入りTシャツ抱き枕事件。全く反省してないな、エース。
「そ、そんな事ねぇって!!」
「やっぱりあんた、当分関わんな」
私の言葉に床にめり込むくらいショックを受けているエースを踏みつけてマルコが近寄ってきた。
私の目の前に来たかと思うと、肩を掴んできてキメ顔で
「俺は***が全裸でリボンを巻き付けて、俺のベットで待っててくれたら十分だよい…」
とか言ってきたから頭突きをしてやった。
何!全裸でリボンって!!いつの時代だよっ!!
- 誕生日リクエスト -
あんた達、私の誕生日は何してくれるのよ
何して欲しい!?俺、***ちゃんの為に全身チョコレートでも塗ろうか!!
じゃあ、***!!俺の筋肉触り放題とかどうだ!?
俺と1日甘い時間を過ごすってのはどうだよい…(キメ顔)
………1人100万ベリーでいいわ
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この話を書いたのは6月ですので、トリオの誕生日の順番が読む時期によっては変わります(>_<)
ワンピースの世界に漢字あるの?って疑問はスルーしといて下さい(>_<)(笑)
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