▽ 王様ゲーム
※ 長めになってます。
サッチの奴が良いことを教えてくれた。
王様ゲームってやつだ。何でも、王様の言うことは絶対らしい。
『エロい事を言っても許される唯一のゲームだ』
サッチのこの言葉が俺をニヤさせる。つー事わ?俺が王様になれば***にあーんな事やこーんな事を命令出来るって事だよな??
神ゲーだ、神ゲー。流石にいきなりゲームしようぜとは言えないので、宴会の時にその場を盛り上げるのにもいいし提案する事にした。
キョロキョロと***を探しているとハルタや、イゾウと飲んでるみたいだ。
「***!ただ飲むのも面白くねぇからよっ!王様ゲームってやつしようぜ!!」
「別にいいけど……どうしてそれ?」
「サッチ教えて貰った!しようぜ!!」
「いや、私とあんただけじゃダメでしょメンバー」
「そ、そうなのか?」
そうだったのか…***と2人で出来ると思っていたのにまさかのルール。つーかサッチそこも教えろよ。
すると***の横に居たイゾウとハルタ、俺達の騒いでる声を聞いてかマルコとサッチが寄ってきて参加する事になった。
「おい!おい!サッチ!人数多いけど大丈夫か?」
「お兄さんに任せておけって!」
小声で話しているとドヤ顔で言うサッチ。ここはサッチを信じるしかないか……事前に「王様」と書いた枝と残りの人数分の枝に番号を書いた。
「じゃあ、俺持ってるから皆引け!王様以外、皆黙っとけよ!ささ!レディーファーストで***ちゃんから引いて!」
サッチが***の前に枝を差し出す。***が王様だとエロい命令出来ねぇんだよな!?
ヒヤヒヤしながら***を見ていると舌打ちをしていた。どうやら王様ではなかったようだ。
一安心して俺も枝を引くと「3」の数字。王様じゃねぇのかよ、とガッカリしているとサッチが王様だったみたいだ。
「よっしゃー!やっぱり残り物には福があるねぇ!俺王様!どうしようかなあ♪王様の命令は絶対だからなあ♪」
ニヤニヤと気持ち悪ぃ顔で俺等見ているサッチにマルコが「さっさとしよい」と言った。案外ノリノリだな、マルコ………
「わーかったよ。じゃあ、5番が3番にほっぺにちゅーで!」
ま じ っ す か !!
ジーザスッッ!流石サッチ!!シレッと「あ、俺3だわ」って言うものの内心ニヤニヤが止まらねぇ。これで***が5だったら、俺にキ、キスしてくれるんだよな!?
ドキドキして5番の奴が誰か待っていると、明らかに嫌そうな顔をしているマルコ。……………え、嘘だろ…………?
「なんだよマルコ。もしかしてお前5番か?」
「………………よい」
ニヤニヤしながらサッチが聞くとマルコが小さな声で答えた。すると他の奴等が笑い出した。
「ちょ、やっぱりその命令なしに「王様の命令は絶対だかんな?エース」
何が嬉しくてマルコにキスされなきゃいけねぇんだよ!上手い事回避出来ねぇかと考えているとマルコに肩を掴まれた。
「…………腹ぁ括るぞい……エース……」
「え、ちょ、嘘だろマルコ?ま、待っ“チュッ”
マルコの柔らかい唇が…お、俺の頬に………
「ちょ、ギャアアアア!マルコ!なげぇ!なげぇって!もう良いだろ!?サッチ!」
俺の叫びに大笑いの他の奴等。つーかマルコ、嫌がってたわりにノリノリでキスしてんじゃねぇよ!!
マルコを振り払おうとした時“カシャッ”という音がした。目だけ音がした方を見ると***がカメラで写真を撮っていた。
「え、***?……なにしてんだ?」
「いやーこれナースちゃん達に売れるわー。いい小遣いになりそうだわ!サンキュ☆」
普段なかなか見せない爽やかな笑顔で言う***。いや、助けてくれよ!!!
その数秒後マルコに解放された俺……。やべぇ、王様ゲームトラウマになりそう……
1人で泣いていると勝手に2回戦が始まってたみてぇで、残りの1本をサッチが俺に差し出した。けど、数字を見てみると「4」だった。
んだよ……王様も出ねぇし面白くねぇ………
ふてくされているとイゾウが王様だったみてぇだ。
「そうだなあ……じゃあ、2番がコスプレ」
「何かイゾウにしては変な事言うな?」
「まあ、こーゆーのが盛り上がるだろ?」
「げ……………私じゃん」
明らかに嫌そうな顔をする***。ま、まじっすか!***のコスプレ!?ニヤニヤしているとサッチが「***ちゃんに着て欲しいのある!」と言って***を連れていった。すげぇ嫌そうにしてたけど***の奴
「エース。こーゆーのがお前さん目当てだったんだろ?」
「!!何で分かったんだよ!」
「ま、いきなりゲームしようと言い出すしサッチに教えて貰ったって言ってたしな」
「うっ……」
「***には目的バレてないから安心しな。さっきも番号見てえてても気付いてなかったしな」
やべぇイゾウが神様に見える。マルコやサッチは絶対見返りを要求してくるからな。
「***ちゃん着替え終わったぜー」
お、やっと来たか…
サッチの声に振り替える。するとサッチの後ろから何か長い影が見える。不思議に思い除き混むように見ると***が………***が……
「へー似合うじゃねぇか」
「ほんと。***可愛いよ」
「ちょ、ほんと無いわ…………何よこれ………」
「ほう………なかなかエロいよい」
「だろー!?是非***ちゃんにはバニーガルールになって欲しくてさっ」
そう、***の格好はあのバニーガルール。
胸が見えてしまうじゃないかというくらいギリギリなラインの服、網タイツに肩耳折れたうさ耳。
つーか…………めちゃくちゃエロい……!!あれ、服ズレたら乳首見れるんじゃねぇのか…!?やべ、たつ!息子たつ!!
服ズレねぇかなあ、なんて考えて***を見ていると***と目が合った。すげぇ引いてる顔してんだけど何だ?しかも周りの奴等も俺の事見てねぇか?
「ちょ、エース………ほんと引くわ……」
「おめぇどんだけ免疫ないんだよい」
「ふ……全く可愛いな、エースわ」
は?何言ってんだ、こいつ等。そう思っていると何だか鼻の下に温かい感覚が…
ふと下を見てみるとポタと言う音と赤い模様が点々としていた。え、赤い模様………?
「全く……鼻血出てるよいエース」
「え?」
鼻の下を手で擦ると血みたいのがついた。
「え、ちがっ……え!?」
「何想像しちゃってるのかな?エースくん?」
ニヤニヤしながら聞いてくるサッチに否定していると***が近寄ってきて「大丈夫?」って聞いてきた。
心配してくれたのはすげぇ嬉しいんだが………その………少し屈みながら上目使いで聞いてくる***が………
「折れたうさ耳って!!網タイツって!!…………卑怯だろ!それぇぇぇえ!!!」
すげぇエロかった…!
- 王様ゲーム -
あーあ走っていったよい。エースの奴。
わっかいなあ。ほんと(笑)
***………お前さんあれわざとだろ?
バレた?いやーエースからかうの面白くてさ
エースの奴かわいそー…
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