▽ エロさ
静かに読書してる時間が幸せ。そんな事を思いつつ食堂から持ってきた紅茶も冷めてきた頃、なんだか部屋の外が騒がしい。言い合っているようなそんな感じ。
静かにしろよって思っていると静かになった。私念力でも使えるんじゃない!?って1人で思って1人で笑っていると部屋のドアがバンッという大きな音をしていきなり開いた。
「***!聞いてくれよっ!!もうサッチとはやってられねぇよ!」
「………ノックくらいしなさいよね…」
私の言葉に聞く耳持たずのエース。さっきの言い合いはエースとサッチか。珍しいな。てかエースがここまで怒るって事は仲間か親父関係の事だかしら…けとサッチと言い合いになるってどんな理由?
「はあ……どうしたのよ…」
「それがよぉ…「ちょっと***ちゃん聞いてよ!げ」
エースが言いかけた時、またもやドアが開いた。今度はサッチとマルコだ。まあ、マルコはサッチの後ろに隠れてて、あの南国頭が少し見えるだけだけど。サッチはエースがいる事に気付き嫌そうな顔をする。
「ったく、***からも落ち着くように言ってやってくれよい。…エースも来てたのか?」
「まず、あんた等ノックしなさいよ、ノック」
私の言葉も無視して睨み合うエースとサッチ。
「どうしたのよ、これ。」
マルコに聞いてみるとため息をはきながら説明してくれた。
「エロさについて話してたらヒートアップしていってよい。最後には本気で言い合いだ。全くこれだからガキ共わ…」
「しょうもな。もっと話す事あんだろ」
呆れ顔のマルコだが、こっちが呆れる。
「しょうもなくねぇよ!サッチの野郎全く理解しようとしないんだぜ!?」
「いや、私もしたくないから」
「エースの話聞いてたら絶対***ちゃんも呆れるって!」
「いや、もう呆れてるから。つーかマルコ!もうこいつ等持って帰って!!」
「馬鹿野郎。そんな風に言ったら俺が男が好きで男持って帰ってるみたいに見られるじゃねぇかよい」
「誰も見ねぇよ!早く帰れ!」
何かもう訳も分からなく4人で言い合う。
「てか何!この状況!私読書したいの!」
「***!分かってくれるよな!?水着とかって小さいサイズのを着けて下乳見えてるのが一番エロいよな!!なのにサッチは“小さいサイズとか貧乏くせぇ”って言いやがったんだぜ!!?」
あーもう勝手に話し出したよ、エース………
「貧乏くせぇよね!***ちゃん!?大体、胸を綺麗な形に見せる為にあるのに、わざわざ小さいサイズって!ぴったりしたの買えよ!」
ほぉら、言い合い始まったじゃないの………
「んだよ!サッチだって“パンツが食い込んで少し腰の肉がのってるのがエロい”とか言ってたじゃねぇか!それもぴったりしたの買えよな!!つーか肉がのってるってデブじゃねぇか!」
「デブじゃねぇよ!ガリガリ過ぎんのは全く魅力的じゃねぇんだよ!!少し肉がのるくらいが女はいい体なんだよ」
…………うん、サッチ少しはいい事言うな。最近の子は、ほんと痩せようとし過ぎなんだよね。
「***聞いてるか!!」
1人でサッチの言葉に納得していたらエースに怒られた。
「………いやもう……どっちもどっちだって………ねぇ、マルコ?」
同意を求めようとマルコに話を振るとマルコがプルプル震えていた。あ、何かこれ嫌な予感。
「ったく、おめぇ等さっきから話聞いてたら似たような事で言い合いしやがって!何も着けないでTシャツ着てる時に◯首が少し立ってるのが分かるのが一番エロいんだよい!」
あーもう、ほんとこいつ等引く。
- エロさ -
あんた等出てけ。後これから話す時10mは離れて話して。
それは***!まさかお前、乳◯が立ってるのがバレるといけねぇからか………!?
…………………くたばれカス共。バタンッ
…マルコ…お前が***ちゃん怒らしたんだからな…
……いやいや、おめぇ等だろい?
…いや……とどめ指したのはマルコだと思う…。つーかマルコのせいで***と喋りにくくなったじゃねぇかよ!
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