×××について語ろうか | ナノ


▽ 手配書




あーあ、***にカメラ捨てられちまった……
確かに***の写真をオカズにしようと思って居たが、ただ***の写真が欲しかったのも本音。



「カナヅチじゃなければカメラ取りに行けるのによぉ…」
「何1人で喋ってんだよい」
「うおっ、マルコ!」



甲板で海を眺めているとマルコが「***が怒って歩いて言ったぞ」と言いながら近寄ってくる。マルコにさっきのやり取りを話すと腹を抱えて笑いやがった。


「そりゃあ、エースが悪ぃよい」
「うるせぇ、素直と言え、素直と」


ニヤニヤと笑いながら俺を見るマルコが続けて話す。


「まあ、***の手配書が出回ったらそれはそれで大変な事になるよい、エース」
「……………何でだよ」
「ああ見えて***は白ひげの中でも人気者だ。口は悪ぃが見た目は美人だしよい。」
「………人気者なのか?」
「あぁ、ここだけの話“***様信者の会”というのも居るらしいよい…」


思わず“信者”という言葉に引いてしまう。


「ま、勝手に***に貶されたいとか考えてるM野郎ばっかの集まりだよい」


俺はMな女がいいんだよいって1人で言ってるマルコを余所に考える。


「でもそれは此所での話だろ?何で大変なんだよ」
「………だから言っただろい?あいつは美人だと。手配書の写真を見ただけで、口が悪ぃかなんて分かんねぇだろい。それこそ***を気に入った野郎共のオカズにされかれねぇんだぞ?」



マルコの言葉に***がオカズにされてるのを想像してみる。……………ダメだ。腹が立って仕方がねぇ。


「……………俺、***が賞金首じゃなくて良かった」
「そりゃあ、俺もだよい。可愛い妹が野郎共のオカズにされたら腹立ってしょうがねぇよい」



普段変態行動をしている俺等だが、***の事が大切なのには違いねぇな。そう思うと笑えてくるな。***の俺等に対する態度ひでぇのに。


1人でそんな事を考えてニヤけているとサッチが俺達の方へと歩いてくる。


「おう!エース!やっと見つけた。探したんだぜ?」
「なんだよサッチ。今日はまだ摘まみ食いしてねぇぞ」
「今日はまだって言葉は聞かなかった事にしてやるよ………いや、久々に部屋掃除してたらよ!良い物見つけたもんだから、見せてやろうと…」
「昔買ったエロ本か!?サッチのは妹系ばっかりでつまんねぇ…「ちげぇよ。つーか、もう貸さねぇぞ」



そんなやり取りをしつつサッチが懐から何やら古い写真を出してきた。



「なんだよこれ」
「まあまあ見てみろって!」



サッチに言われてみてみると今より少し若いマルコや、サッチ、他の奴等も写っている。


「マルコ達の写真がどうしたんだよ」
「ったく、エースここよく見てみろよ」


サッチがトントンと指で示す所を見てみると今より少し若いというか、幼い***が写っていた。


「おい!これ***か!?」
「そうそう!確か***ちゃんが白ひげに入った頃の写真」
「えらい懐かしい物が出てきたもんだよい」


マルコも懐かしそうに写真を見ている。てか昔の***可愛いじゃねぇか!!今は美人系だが昔は可愛い系だったのかよ!


少し幼い***を見ているとサッチ達が昔の話をしだした。


「この頃の***ちゃんは、まだオドオドしてて可愛いかったよなあ…」
「確か俺等に話しかけるのも怯えてたよい」
「そうそう!!少しミスったりすると泣いたりして、とりあえず可愛かった!今みたいに凶暴ですぐ暴力ふるったりしなかったし、俺の事も尊敬の眼差しで見てたし………何であぁも変わっちゃうかなあ…」
「「……………………………………」」
「あれ?どうしたんだよ、2人供。マルコもそう思うだろ?」
「…………いや、今も十分可愛いと思うよい………」
「良く言うぜマルコwこの前も“もう少しか弱くならねぇかよい”って言ってたじゃねぇか!」



今、何故マルコと俺が何も言わないはお前等なら分かるだろ?そう、サッチの後ろに居るんだよ…***様が…



「可愛げのない私で悪かったわねぇ…サッチ?」
「…………………え」


***のいきなりの登場にサッチが言葉を無くした。そりゃそうだ、指をポキポキと鳴らし笑顔でサッチの元へ寄る***は正しく悪魔のようだった。


「***ちゃん!違う!違うっ!大人になったなあって話してただけだって!!だから待って!待っギャァァァァァァァァァァ」



サッチ…………どんまい…………





ヒロインの手配書が出回った場合
→ 野郎共のオカズにされると腹が立つ




けど、やっぱ写真で騙されたらダメだな……
***喋るとドSだしな…
エースも***様信者の会に入ればいいじゃねぇかよい
おれはMじゃねぇよ!!
………そうか?***の時はMだよい…
…………え………まじで………?


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