▽ 私の勘違いでした
「じゃあ、テスト範囲配るよい」
“テスト”と言う言葉に皆大ブーイング。そして赤点の補習は24日、25日という事に皆さらに大ブーイング。
先生達も何でよりによってその日にするの!?てか絶対先生達予定なくて寂しいからその日にしてるんじゃない!?
なんて事を思っていたら顔の横スレスレにチョークが飛んできた。後ろの席のゾロに直撃した。……すまん、ゾロ……
「***は全部声に出てるんだよい…」
マルコ先生の静かな怒りにクラス全員が黙る。横でエース先生は笑ってるけど。
「大体俺も好き好んでガキなお前等と居てぇと思わねぇよい。」
「え、マルコ先生って彼女いるの?」
ナミの質問に少し顔が赤くなるマルコ先生。あ、これ居るな彼女。パイナップルの癖にリア充かよ。
ちっと舌打ちをしたらまたチョークが飛んできた。………すまん、ゾロ…
『ちっ、ちなみにエース先生は彼女居るんですか?』
マルコ先生の顔は怖くて見れないけど、この話題に便乗してエース先生に聞いてみる。
「えー秘密ー」
にこーっと可愛い笑顔で言われた。くそう、流されたけど可愛いっ…!
『じゃあ、好きなタイプわ?』
「…………………」
さっきと変わらずニコニコしてるエース先生。ほんとエース先生の笑顔って可愛い!こっちまでつられてニコニコする。するとエース先生が笑顔で言った。
「巨乳の子」
ピキッ…
私の顔が引きつったのは言うまでもない。
「***!俺は貧乳でも***なら大丈夫だ」
『うるせー黙ってろ』
「まあ、***は大きくないわね」
全くフォローになってないんだよ、馬鹿ロー。ナミが言うと嫌味にしか聞こえない……。相変わらず笑顔のエース先生。
『ち、ちなみに貧乳と呼ばれるのはどうですか?』
顔色崩さすニコニコしてエース先生の一言。
「論外v」
可愛いと思ってたエース先生の笑顔が悪魔に見えた。
- 私の勘違いでした -
エース先生の笑顔を可愛いと思った自分が憎い…!
お前等一応ホームルーム中だよい…
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