あおなぐざ | ナノ

▽ 今すぐ忘れて下さい




エース先生はすぐに人気になった。いや、ほんとすぐ。男女ともに人気になった。
先輩のお姉様方には「エースくぅーん」って言われて少し照れてた。
男子とは一緒にグランドでサッカーやら野球やらしてる。前、スーツを泥だらけにしててスモーカー先生に怒られてた。



皆に優しくて授業も分かりやすい。でもミスをしてマルコ先生に怒られてる時寝てたり…
やっぱりそーゆー所はルフィにそっくりだな。


ルフィとエース先生が兄弟と知って1週間たった。この1週間、エース先生とルフィを見比べた。それでもやっぱり信じられない。てかルフィとは付き合い長いけど聞いたことないし。



『私ルフィにお兄さんが居たなんて知らかったよ?』
「一回だけ会ってんぞ?昔!」
『ちょっと!いつ!!それいつ!!』


思わずルフィの胸ぐらを掴んで揺する。ぐぇって言って涙目だが知ったこっちゃない。



「小3の時、隣の学校の奴に***が苛められて俺とゾロが助けに行ったけど、手も足も出なかった時あっただろ?そん時にエース助けてくれたぞ?」
『…………あんた等が手も足も出ないって事すら思い出せないんだけど……』



ルフィもゾロも強い。そんな可愛い時あったっけ?昔のエース先生に会ってたのを思い出せないなんて悔しい!!



『けど、ルフィとエース先生が兄弟ってほんと信じれないなあ』
「おおっとそれは聞き捨てならねぇな、***」



弁当忘れてたぞってルフィに弁当箱を渡すエース先生。エ、エース先生が半径2メートル以内に…!!口から泡が出そうになって耐えてるとナミが引いていたが気にしない。


「ちなみに俺は***の事覚えてたけどなあ」
『えっ!ほんとですか!?』



てか2回も名前呼ばれた…!そう喜んでいると崖から突き落とされる感覚になるのは5秒後。




- 今すぐ忘れて下さい -



涙と鼻水で顔ぐちゃぐちゃだったけどなあ!
いやぁぁぁぁぁ!エース先生今すぐ忘れてっ!!!



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