あおなぐざ | ナノ

▽ 2人でピース




「ふーん」
「そのニヤニヤしながら見るの辞めてよ….」


とりあえずあの後、エース先生と別れナミと連絡を取り合流した。流石に2人で居るのはあまり良くないから。
合流してナミに報告するとニヤニヤしながらだけど、嬉しそうに私の話を聞いてくれた。


「良かったじゃない。これから大変だけど頑張りなさいよ?」
「………折角エース先生と付き合えたんだもん。大変だろうが頑張るよ」


2人で笑っていると、いつものメンバーがホテルの前で集まっていた。私達の姿に気が付いたサンジくんがブンブンと手を振っていた。


「ん〜ナァァミさぁぁぁあん!***ちゅぁぁぁん!!写真撮ろうよ!写真!!俺と一緒に愛の思い出残そうよぉ〜!!」
「写真ってサンジくん、ただのホテルの前だよ?」
「それでも2人と写真が撮りたいのさぁvV」
「おい!サンジ!ずりぃぞ!俺も一緒に撮るぞ!そこのおばさん!写真撮ってくれ!」
「ちょ、ルフィ!!押さないでよ!!」



ルフィとサンジくんに押され、ゾロやロー、ウソップまでもがギューギューとルフィによって無理矢理あつめられる始末。
ルフィからカメラを渡されたおばさん苦笑いだよ……


グチャグチャの集合写真を撮り終わって少しホッとしていると、「***」とローに呼ばれた。
振り返ると手招きしていて不思議に思いつつ近寄るといきなり引き寄せられた。


カシャッ!


引き寄せられたと同時にシャッター音が。
見てみると1人キメ顔で決めてるローの姿が。


「ちょ、いきなり何っ!」
「あ?***とツーショット撮りたかったんだよ。悪りぃか」
「悪りぃかって一言言ってからシャッター押してよね…絶対今、変な顔だったって!」


私がそう言うとデジカメを弄り出すロー。
背伸びをしてデジカメを見てみると、やっぱりビックリしてる顔をしていた。


「ほらーまぬけ顔じゃん!」
「こんなもんだろ?」
「半笑いで言うのやめてくんない?一言言ってくれたら心の準備出来るから!」
「たく、じゃあ、もう一回撮るぞ」


ローの言葉に、自分なりのキメ顔を作っているとシャッター音が鳴るのと同時に「俺とも写真撮ろうぜー!」と声と共に、私とローの間を何かが割り込んできた。


「………………邪魔すんじゃねぇよ…」
「あ?先生とも写真撮ろうぜ!?な!ニコッ」


そう言って満面の笑み……ってか若干、黒い笑顔で話しかけてくるエース先生。
話しかけてる時でも、肩をグッと引き寄せられてる事に顔がニヤけるのを我慢する。


「先公が、女子生徒とこんなに密着しててもいいのかよ」
「疑われねぇよーに、しゃーなしお前の肩も抱いてんだろうが」
「きしょく悪りぃ……」
「俺かてお前の肩なんて抱きたくねぇよ。あ、この際言うが***は俺の女になったから。手ェ出すなよ」


平然と言うエース先生にローは勿論、私もビックリする。
一瞬ビックリした顔をしたローだが、直ぐに不機嫌そうな顔になった。


「くっ付いたのかよ……面白くねぇ……」
「いやー悪りぃなっ!ニコー」


絶対悪いと思ってないだろ…って思わず言いたくなるくらい爽やかな笑顔で言うエース先生。そんなエース先生に、ローはため息を吐き先生の腕を振り払いカメラを構えた。


「しゃーねぇから記念に撮ってやるよ」
「お、まじで!?お前たまにはいい事するな!」
「え、先生!写真って大丈夫!?(小声)」
「大丈夫!大丈夫!後ろの奴等が騒いでて、誰もこっち見てねぇよ!」


エース先生の言葉に後ろを振り返ると、確かにルフィが大騒ぎしてナミが怒っていた。
……確かにこれなら大丈夫かな…?


そう思った時にはエース先生と2人してピースをしていた。








- 2人でピース -



さんきゅーな!
あ、ありがというねローっ!
別に気にすんな(***の奴、腹立つくれぇいい顔しやがって…)


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