▽ 勘違いしないで
エース先生と目があった瞬間怒られると思った。
どうしようかと焦っているとゾロに手を降り張られた。
『ゾロ…?』
「……」
何も言わないゾロを見ているとエース先生が「とりあえずナミ達と合流するぞ」と一言行ってスタスタと歩き出した。
その後をゾロも無言で歩いていくのを、私も急いでついていく。ナミ達もルフィを見付けたみたいで、皆でホテルへ戻った。
ホテルに戻ると私とルフィがエース先生に呼ばれた。
「後の奴等は部屋に戻ってていいぞ」
「……俺はいいのか」
「ゾロは***を探しに行っただけだから、構わねぇよ」
エース先生の言葉にゾロを始め皆が部屋へ戻っていく。皆が戻った後は変な沈黙が。
「たく、お前ぇ等なあ……早速問題起こしてんじゃねぇよ…」
「シシシ。わりぃ!エース!」
『……すいませんでした』
あっけらかんと言うルフィが少し羨ましく感じつつ私も謝る。エース先生のため息がホテルの廊下に響く。
「お前ぇ等も戻っていいぞ。残りの旅行は問題起こさねぇようにしろよ」
エース先生に軽くお辞儀をしてルフィとその場から離れようとすると、エース先生に声をかけられた。
「お前……ローの次はゾロか?」
エース先生の言葉に思わず『え』と返すしてしまう。
「手なんか繋いでデートか?お前って案外軽いんだな。心配する気持ちも考えて連絡なり『先生』
私の方を全く見ないでスラスラと言うエース先生の言葉を遮る。デート?軽い?私勘違いされてる?
『ゾロは私の事をそんな風に想っていませんし、私もゾロはいい幼馴染みだと思っています。ルフィ同様。…………エース先生には勘違いされたくなかったです』
ルフィに『いこっ』と腕を引っ張り部屋に戻る事にした。
私の前の告白、エース先生の中では無かった事になってるのかな……
- 勘違いしないで -
何言ってんだよ…俺………
ほんと何言ってくれてんだよ
げ、ゾロ……
***が先生に惚れてるなんて、とっくに知ってんだよ。俺は***が幸せになればいいんだよ
……………お前ぇ……俺より大人だよな…
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