あおなぐざ | ナノ

▽ カップルみたい




いつもは起きるのがダルく感じるけど、今日は全く感じない!!目覚ましが鳴る前に目が覚めるくらいだしっ!


『んー!いい修学旅行日和!』
「よっしゃー!食うぞー!!」
『食うぞー!!』
「いいから早くバスに乗りなさいよ」
『いて』


バスを目の前にルフィと2人で両手を挙げて叫んでいたらナミに軽く叩かれた。しぶしぶバスに乗り込み自分の席に付くとゾロがその隣に座った。


マルコ先生が注意事項を言っているが知ーらないっ!バックからゴソゴソと漁りお菓子を取り出す。


「おめぇ………もう菓子食うのか?」
『家を出た瞬間から修学旅行は始まっているのです!ゾロも食べる?』


袋からスナック菓子を1つ手に取りゾロに差し出す。一瞬、眉間にシワが寄ったがすぐに無くなった。けど無くなった瞬間にヒニルな笑みを浮かべたかと思うと、パクリと私の指がゾロに食べられた。
食べられたと言っても私が持っていたスナック菓子を食べただけど。


けどゾロのドアップ、ゾロの行動にドキッとしていると平然と「まあまあだな」と言っているゾロの言葉にハッと我に戻った。


『ちょ、ゾロ!指まで食べないでよ!』
「あ、わりぃ」


ニヤリと笑いながら言うゾロ。こいつ反省してないな……
少し赤くなる顔を手で軽く扇いでいると前の席のサンジくんがどうやら見ていたようだ。


「テンメェ!クソまりも!!何***ちゃんの可憐な手に汚ぇもん付けてんだ!あ"?」
「あ"?うっせーよ。グルグル野郎」
『ま、まあまあ…』
「***ちゃぁん!俺にもお菓子食べさしてよぉ!!あーんvV」


たく、しょうがないなと思いつつサンジくんにもお菓子を食べさせようとしたら、サンジくんの頭に何かが落ちた。


「お前等なあ、少しはマルコの話聞けよ。見てみろマルコの奴カンカンだぞ?」


そう、サンジくんの頭に落ちたものはエース先生のチョップだった。エース先生に言われてマルコ先生を見てみると、確かに怒っている様子。
あ、ヤバイ……そう思ってお菓子を袋に戻そうとするとエース先生が「おっ!」と少し気の抜けた声。


「***!それ新発売だろ?」
『え?そうですけど…?』


私の言葉にニカーっと眩しい笑顔をしたかと思うと、お菓子を持っている私の手を掴みパクリとお菓子を食べた。


「ん!なかなかうめぇな!これっ!!」
『え、は?…今、えぇ!!?』
「ん?どうした?食っちゃ悪かったか?」
『いや、そんな事ないですけど…』


エース先生が私の指パクッて……!エース先生の口の……か、感触が………!!あわわと慌てているが少し嬉しかったり。だって………


『な、何かカップルみたい!!キャー!!』
「いい加減にしろよい!!***!!」


マルコ先生に怒られたけど嬉しくてそれどころじゃなかったり。




- カップルみたい -



………………………
ん?ゾロどうしたの?
…あ?なんもねぇよ


(たく、ゾロの奴案外やりやがるな…)
エースどうした?難しい顔して
なんもねぇーよ(ニコ)
ならいいんだけどよ!あ、***!俺にも菓子くれ!!
んー?ルフィも欲しいの?いいよー、あーん
あーん。(モグモグ)もう1つくれ!
しょうがないなー、はい、あーん
(…………………もしかして最強のライバルはルフィか!?)


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