あおなぐざ | ナノ

▽ まさかのサプライズ




年越しの日からスマフォの画面を見てニヤニヤしたり、迷ったりしている。何故かというとエース先生に番号とアドレスを教えてもらい入れたものの、連絡を入れるかどうか迷っている。



教えてくれたものの気軽に連絡を入れてもいいものなのかなと。


親からは「何気持ち悪い顔してるの」って言われる始末。娘に向かって酷い。けど鏡をフと見てみると確かに気持ち悪い顔してたのは秘密で…



そんな風に冬休みを過ごし今日から3学期だ。連絡しなかったからエース先生怒ってるかな?けどあれから夜に出掛ける事なかったしなあ…


うーんと考えて登校していると学校近くでナミと会った。冬休み、どう過ごしたか話していると先生達が校門で挨拶活動をしていた。そこにはエース先生も居た。
久々のエース先生でドキッとしたがアクビをしてマルコ先生に怒られている所を見ると笑ってしまった。


「おはようございまーす」
「おはよい」


ドキドキしながらエース先生の前を通る。


「うーす!」
「お、おはようございます」


久々のエース先生のあの笑顔は輝いて見えて挨拶するだけで緊張する。そのまま通りすぎて教室に向かったけどエース先生何も言ってこなかったなあ…
まあ、他の先生達も居たしな…


良かったような、寂しいような気持ちを抱えて自分の席に座った。



チャイムがなり、マルコ先生とエース先生が教室に入ってくる。


「まあ、何事もなく全員揃って良かったよい。いきなりだが1週間後に実力テストがある。これも悪かったら成績に響く。まあ、3教科だがこの前のテストか赤点、もしくはギリギリだった奴は赤点を取ったら補習があるから気ぃ抜くなよい」


マルコ先生のその言葉に皆大ブーイング。てかどんだけテスト好きなの!ここ!私英語ギリギリだったんだよねぇ………そんな事考えているとマルコ先生と目があった。なに!マルコ先生こわっ!!


「今日の日直は***だったな、後で職員室に範囲の紙を取りにこい」


うげ、新学期そうそう日直かよ。SHRも終わり職員室に向かい範囲の紙を貰い教室に戻る。範囲のついでに答えも教えてくれないかな。そう思った時、いきなり制服の首根っこを掴まれ、空き教室に引っ張られる。


『なっ何事っ!!!』
「よう、***」


いきなりの事で焦っているとニタァと笑うエース先生。え、何!てか至近距離!!
1人でたあふたしているとエース先生がお構いなしに喋りだす。


「お前連絡なかったけど、あれから夜出掛けたりしてねぇだろうな?」
『してないですよっ!』


ちょっと睨みを聞かせて言うエース先生に即答で答えると満足そうにしたいた。


「てっきりお前なら、すぐ連絡入れてくると思ったけどな」


首根っこを掴まれたまま至近距離で言われる。


『気軽に連絡入れてもいいか分からなくて……』


そういうと、ふーんと言ってようやく手を離してくれた。何か猫みたいになった気分だった…
ホッとしているとエース先生が紙を見ているようだった。


『先生?』
「確か***英語ギリギリだったよな?」


げ、なんで知ってるの…


「これでも先生だからな!」


ドヤ顔で言う先生。また心読まれた!


「俺が教えてやろうか?誕生日のお礼してぇし」


まさかの言葉に思わずニヤけてしまう。


『え、いいんですか!?嫌がらせに近い誕生日プレゼントでしたけど…』
「おう!」



今日放課後時間開けておくから1回メール入れてくれ、とエース先生は言って消えていった。
エース先生に連絡入れる口実とまさかの勉強を教えて貰えるというサプライズにスキップで教室へ向かってしまった。





- まさかのサプライズ -




あんた何、ニヤニヤしてんのよ。
えーちょっとねぇー?ふふふ
(これはエース先生絡みかしら……)



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