Every day with the dearest person | ナノ

▽ 可愛いのが悪い




どうも。俺はポートガス・D・エースだ。今回は俺目線で行こうと思う。え?何でこんな事言ってるか?んなもん、決まってるだろ。




***が相手してくれねぇから暇なんだよ!!



あれからというもの、猿は***にべったりくっついて離れよぉとしねぇし、***は***でドーマにべったりだし。………俺の事放置かよ……。



つまんなくなってきたから寝ようとしたら、***から解放されたドーマが近寄ってきた。んだよ、今お前と話したくねぇのに。
あからさまに“今から寝ます!”という体勢に入ろうとしたら、ドーマが笑いだした。感じ悪りぃな、こいつ。



「なんだエース。おっさんと猿にヤキモチか?」
「……うっせーよ」



もうバレるのが恥ずかしいとか言ってられねぇ。腹立つもんは腹立つ。つーか分かってるなら、あの猿どうにかしろよ。


「今日どうせ泊まっていくだろ?ちゃんとお嬢ちゃんと一緒の部屋にしてやるからよ」


思わず***と一緒ってのに反応してしまう。色んな意味で。まあ、3日くらいだったけど***とイチャつけてなかったし。こりゃあ、楽しみだな。少し機嫌がなおっている自分に少し笑えてくる。



「てかお前達偉く親父に可愛がられてんな。親父直筆の手紙だぞ?」


そう言って親父からの手紙を見せてくる。それを見ると親父の字で俺達にいい観光場教えてやれと言う内容だった。確かに今ドーマが居る辺りは治安がいい割りに海軍も少ねぇしな。てかほんと親父の字とか久々に見た。
まあ、親父は俺達の事も可愛がってくれるが特に***には甘ぇからな。


「明日の昼頃にでも観光場に連れてってやるからよ。お嬢ちゃんとゆっくり休むといいさ。」
「おう。ありがとな。」


ドーマが耳元で喋ろうとする。が、思わず避けてしまう。いやだって、男に耳打ちされても興奮しねぇし。


「おい、何で避けるんだよ」
「…………条件反射?」
「たく、お嬢ちゃんにあまり無理させるなよ?」



……それはどういう意味だよドーマ。ニヤニヤしながら猿を連れてどっかに行くドーマ。あのおっさん、案外変態か?そんな事を思って居ると***がやっとこっちに来た。


「エース!ドーマさんが部屋教えてくれたよー!」


駆け寄ってくる***が何だか可愛くて抱き締める。………あれ?やっぱり俺キャラ変わってきた?こんなにベッタリくっつきたい人間だったか?嫉妬とか昔は全くしなかったよな?全くしないもんで、逆に怒られた事があったぐれぇだ、昔。
そんな事考えていると***に軽く怒られた。


「もう!あんまり人前でしないでよっ恥ずかしい」


顔を少し赤くして言う***。あー可愛いこいつのせいで俺は変わったんだと思う。***だからこんなに嫉妬とかするんだな。



「俺、***不足なんだけど」


思わず本音が出る。いや、ほんと色んな意味で***不足。いつもなら、こんな事言うと流されるから今回も流されるかと思ったら***が顔を真っ赤にして「私もエース不足…」ってちいせぇ声で言うもんだから、可愛くてたまらなくてキスをする。


***にまた怒られるんだか、***自身もそんなに嫌そうでないのが分かってニヤニヤする自分がいた。





- 可愛いのが悪い -



うし、***!!!早く部屋に行こうぜ!疲れただろ!?別にやましい気持ちとかはねぇからな?な?
(…………エースやましい気持ちあるな、これ)




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