Every day with the dearest person | ナノ


▽ いや、もう人じゃないよ




昨日は青空だったのに今日は雨だ。厚めのコートを着て空を眺める。後ろからエースが抱き締めてくれているので温かい。


「***大丈夫か?寒くねぇか??」
「私は大丈夫だよ!それこそエース大丈夫?疲れてない??」


そう言うとエースがニカッと笑う。


「俺はへーき。それに早く***と2人でイチャつきてぇからな。だからさっさと手紙届けてぇし」
「…………………何かエースが言うとエロいよね」
「んだよ、ここで襲ってもいいなら襲うぞ」
「……早く船見つからないかなあ」
「不自然に話変えやがって……まあ、そろそろドーマの船見えてもいいはずだぜ?」


だってエースならほんとにやりかねない。こんな海の真ん中でそんな事してたら、どんなプレイだ。
そんな事を思っていると前方から船が見えてきた。


「エース!船!!」
「おう!ドーマのだな!少しスピード上げるからしつまかり掴まってろよ!***!!」



ストライカーが勢いよく走り出す。モビーも大きいけどドーマさんの船もおっきい。見張りの人が私達に気が付いたみたいで「エースが来たぞー」って声が聞こえた。


「ちょっと待ってろ!梯子降ろしてもらうからよ」
「え、エースはどうやって登るの?」


私の言葉も聞かずに飛ぶエース。いや、もう人じゃないよ。この高さを一飛びって……。ビル何階分の高さよ、これ。いや、人並み外れた強さの時点で人じゃないか。
そう思いつつ待っていると梯子が降りてきた。


てか待って。この高さ1人で上がれと!?上を見てみるとエースが手を振っている。覚悟を決め梯子に足をかける。高くなるにつれ、少しの風でも凄く揺れる。さっさと上がろう。普通に怖い。


やっとの思いで甲板についた。エレベーターの有りがたさを今思ったよ………


「てかエース一緒に上がってくれても良かったんじゃ……」


顔を上げたらお猿さんのドアップ。しかもめちゃくちゃ触ってくる。


「おーおー気に入られたみたいだな。お嬢ちゃん」


振り替えるとエースとドーマさん。漫画でもワイルドだなって思ってたけど、実際はもっとワイルド。



「うわぁ!生ドーマさん!!ワイルド!」








- いや、もう人じゃないよ -



お嬢ちゃんも可愛いな
キャー!ドーマさんってばまたまたー!!


(何だよ、ドーマドーマって。面白くねぇ)




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