Every day with the dearest person | ナノ

▽ やっぱり平和です




「なんか……たまにさ……私の中に居るもう1人の私つーの?それが暴れようとするんだよね……」
「………おい、それって***が2人居るって事か?」
「お!ば!かっ!」
「イテッ!一文字づつ叩くなよ!!」
「だーかーら!二重人格って言うの?もう1人の私が勝手に悪魔の実の能力を使うのよ……無意識のうちに手がジャガーになってたりするし……」
「それ……1回船医に診てもらうか?」
「船医さんでも原因わかるかな…」


騒動も落ち着いてきたある日、エースやシェリーに甲板で最近悩んでいる事を相談していた。
はあ、とエースと2人でため息をついた時、頭に鋭い衝撃が。
振り返るとマルコが青筋立てて立っていた。


「何アホみてぇな事言ってんだよい…そりゃあ、ただ単に***の鍛錬不足だろい!!自分の能力をコントロール出来るようにしろっ!エース!!おめぇも鍛錬不足って分かってる癖に悪ノリすんじゃねぇ!!」
「マルコうっさーい!」
「いやー***が可愛くてついっ!」
「後シェリー!!オメェがしっかりしねぇと、このアホ共が暴走する一方だろい!!」
「……だって……***が馬鹿可愛くて……」


マルコのチョップされた頭を摩りながら、こんな話してるとほんと平和だなーって思う。
顔を赤くして少し震えてるシェリーに、「***の猫耳姿すげぇ可愛いんだぜ?」とドヤ顔で答えるエースに、余計青筋を立てるマルコ。


うん、平和だわ。
この騒ぎの発端が自分だというのにマジマジと見ていると、そんな私に気付いたマルコ。


「***。他人事みてぇに聞いてるが、ほんとに鍛錬はしとけよい。自分の能力をコントロール出来ずにスキ作ってやられてたら話にならねぇよい。」
「えー。いまいち鍛錬ってどうしていいか分かんないんだよねー……」


体術とかならさ、相手見つけてやれば良かったけど悪魔の実はねぇ…。うーんと考えているとある事に気が付いた。


「てかマルコも動物じゃん!不死鳥だけど!!マルコ鍛錬に付き合ってよ!!」


我ながらナイス考えと思っていると「ダメだ」とエースが冷たい一言。


「なんでよ!」
「俺は何となく想像出来てんだが……」


マルコが飽きれ顔で言っていると、エースが「考えてみろ!!」と私達を指差しながら叫んできた。
こらこら、人に指を差しちゃいかんだろ。


「鍛錬っつー事は、手取り足取り教えるって事だろ……!?マルコが***に触るって事だろ!!?耐えれる訳がねぇだろ!こんなおっさんに***が触られるんだぞ!!」


エースの言葉に「いい度胸だよい…」と殴りかかるマルコ。ギャーギャー騒いで収拾が付かなくなってきていると、シェリーが「馬鹿達はほっておきましょ」と満面の笑みで言ってきた。


「あ!シェリー!!おめぇそうやって***と2人になろうとすんじゃねぇ!!」
「待てよい!おっさんって言った事後悔させてやるよい!!」
「ばっ!邪魔すんな!マルコ!!」



なんかほんと………平和だわあ………






- やっぱり平和です -



シェリー……行こっか……
***!!俺を置いてく気か!!
いや、その怖いおっさんどうにかしてから、私に近づいて来て……



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