Every day with the dearest person | ナノ

▽ ちょっとした話




皆さんは前回、何事もなく終わったと思ったでしょ?
実はそうじゃなかったんですよ。



「何ですぐ俺じゃねぇって気付かねぇんだよ。」


ムスッとして言うエースに心の中で「いや、無理だろ!?」と突っ込む。だって見た目、声はそのままなんだよ?気付けないって!!


「俺が***にそんな冷たい態度取る訳ねぇだろ。つーか浮気する訳ねぇ!!!」
「………そうですよね…すいません…….」


私がエースを信じきれてなかったのは事実だし何も言い返せない。そんな私をシェリーが撫でてくれる。


「ごめんね?私が意地悪したせいで……でも自分から正体をバラせなかった人にそこまで攻められなくても良いわよねぇ?」


少し嫌味っぽく言うシェリーに、「ああ?」と睨むエース。エースの睨みにビクともしないシェリーがそのまま話を続けた。


「***に全く話せない状況なら仕方がないけど、そうじゃないのに***ばっかり責めてたら男としてどうかと思うけどねぇ…?」
「ま、全く話せねぇ状況じゃなかったし、確かに***と少し喋ったけどよ…」


シェリーの喋りに少し押されながらも話すエースに少し引っかかった。


「え、私エースがシェリーの中に入ってる時話したっけ?」
「………粥持って来てくれた時」


そう言われて思い出すと確かに少しシェリーにしては、ぎこちない喋り方だったような……てか、いつ入れ替わってたんだろ……
少し考えているとシェリーが気付いたみたいで教えてくれた。


「ふふ、マルコ隊長とお話が済んでエース隊長と鉢合わせしたから、その時よ」
「じゃあ、今日の朝かあ……」
「良いタイミングで***がエース隊長を探しに来てくれたから、近くに居たナースにキスしようとしている所を見てもらおうと、ああしたけど……」


そう言って私をジッと見てきて抱き付いて来たかとと思うとギューギューとシェリーの抱き締める力が強くなった。


「ここのナース確かにレベルは高いかも知れないけど、香水の匂いがキツくて嫌いなのよ。***みたいに自然な匂いが一番ね!」
「あ、シェリー!!いい加減***から離れろっ!!」
「………エース隊長ってほんと残念ですよね。普段強いのに、私のキスしないと戻れないって嘘も簡単に信じちゃうし」


シェリーの言葉に、さっきの事かな?と思っているとシェリーが「でもまあ…」と私とエースを交互に見てきた。


「ほんとに腹立つくらい想いあってるわね」


シェリーの言葉に少し照れていると、エースが「当たり前だろ?」と少し得意げに返事をしていた。


「ふふ、じゃあそろそろ邪魔者は退散するわ」
「おう。さっさとどっか行け」
「シェリー!後で一緒におやつ食べようね!」
「***!あんまこいつばっかり構うんじゃねぇよっ!」



はいはいと返事をしている私を見てシェリーがクスクスと笑いながら自分の部屋へと戻っていった。






- ちょっとした話 -




んだよ。シェリーシェリーって……
何?エースヤキモチ?
あったりめぇだろ!!!?俺の***タイムが
あいつが来てから減ってんだからな!今日はずっと俺の側に居ろよ!?




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