Every day with the dearest person | ナノ

▽ 少しは周りの事も考えろ





あれからサンジくんとエースがギャーギャー言い合って居たが、ナミの鉄拳で静かになった。恐るべしナミ。桜も綺麗だし夜桜見ながら、皆で雑魚寝した。



「んー何か熱い………」


少し日が明るくなってきた頃、体に巻き付くように何か熱い。
タオルケットか何か誰かかけてくれたのかな……寝惚けつつ、熱かったのでポイッと手で払うと、そこで寝惚けてた意識が少しハッキリした。何か熱い物はエースの腕だったので急いで元に戻した。


危ない危ない、エースが折角抱き締めて居てくれていたのに。こんな所エースに見られたら拗ねるだろうな…


「ひでぇな、***。」
「ヒィッ!」


ホッした瞬間エースの声。ビックリして驚く。恐る恐る横を見るとエースと目があった。


「彼氏の腕投げ捨てるとわなあ…」
「ち、ちがっ、タオルケットとかかと…!」
「最近***、俺にちっとも構ってくれねぇよな」
「そんな事ないよ!この前お風呂入ったじゃ…ブフ」
「おまっ…!何を思い出して笑ってんだよ!」


思わず白目のエースを思い出して笑ってしまった。それがお気に召さなかった拗ねるエース。あ、やばい。


「ご、ごめんって…!」
「ニヤニヤしながら謝られてもな」


いけない、顔がニヤついてたみたいだ。するとエースが何か思い付いたようだ。


「ほんとに悪ぃって思ってんなら***からキスしてくれよ」
「………え」
「そしたら俺の腕投げ捨てた事は許すよ」


ん、とキスをせがむエース。寝ているとはいえ、皆が周りに居るのに………躊躇していると私が躊躇している理由がエースは分かったようだ。


「皆寝てるから大丈夫だ」


ニヤっとしながら言うエースをカッコいいなってさ思ってしまうのは惚れたもんの弱さで……思いきってチュッとエースの唇にキスをする。


「一瞬かよ……」
「う、うるさいっ…!」
「***顔真っ赤。可愛いな」


そう言って今度はエースからキスをしてくれた。




- 少しは周りの事も考えろ -




(ナミー。これはいつ起きるべきなんだ…)
(もう少し我慢しなさいウソップ)
(***ちゃん…リア充なんて滅んでしまえばいいのに…涙が止まらねぇ…)
(そろそろ***が逃げるわよ)


もう無理!顔洗ってくる!
あんなに勢いよく走りやがって……。ほんと照れてる***可愛いな……


(あ、***が逃げた)
(でしょ?全くバカップルめ)



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