Every day with the dearest person | ナノ

▽ そう言えば能力者だった




「やっぱり大浴場っていいねぇ」
「……………そうだな」

「私泡風呂って初めて!」
「……………良かったな」

「凄くいい匂いなんだけど、どんな入浴剤かな」
「……………後で聞いてみたらどうだ」


うん、後でナミに聞いてみようかな。泡風呂って何かお洒落ー!


「……てか***…遠くねぇか?」
「…え?」


そんな事ないけどな?5mくらいだけどな?そう言おうとするとエースのため息。な、なんだよう。身構えているとエースがいきなり立ち上がるもんだから焦る。


「ちょ、ちょっと待ってエース!!」
「お前がタオル巻けってうるさく言うもんだからタオル巻いてる!大丈夫だ!!」


そう、入る前にタオル巻いてってエースにお願いした。1回やってんだから別にいいだろって乙女心の分からないエースを頑張って説得してお互いタオルを巻いている。いや、恥ずかしいもん。


バシャバシャと歩いて私の横に座る。……物凄く近いんですけど…どう反応していいか考えていると、エースが私を後ろから抱き締める。


「ちょ、待って!やっぱり待って!!近い!!」
「うるせぇ。少しは俺の好きにさせろ」


そう言うとギューっと抱き締める力が強くなる。こんな事されたの初めてで、どうしていいか分からない。困っていると何か当たってる気がする。………気がする事にしときたいんだけど………


「……ねぇ、エース……あ、当たってるんだけど…」
「……しょうがねぇだろ。」
「……………」


1回気付くと気になるし、何か恥ずかしいんだけど!今度は違う理由で困っていると、エースが私の肩に頭を乗せてきた。


「………一緒に風呂って何かエロいな」
「………………変態」


「タオルすげぇ邪魔だけど」
「………………絶対取らないからね」


「……………けど俺幸せ」
「………………私もだよ」


それからエースは何も言わなくなった。何か言ってよ!恥ずかしいじゃんか!お風呂のせいか、エースのせいか分からないけど逆上せそうだし、早く上がりたいのにっ


「ちょっとエース!そろそろ離し…」


そう言って振り替えってビックリした。だってエースが白目で気絶していた。


「え、嘘でしょ…てかエースの白目とか見たくなかったぁぁぁぁぁ!!」


半泣きになりながらナミ達が居る部屋へとダッシュで向かった。




- そう言えば能力者だった -



ちょ、誰か来て!!エースが!エースが白目!!!

そう言えばエース能力者だったわね。長風呂はやっぱりダメだったか…
(男として同情するな…何かうまい物でも食わしてやるか)




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