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▽ (2/2)






「へー!まさかサボが革命軍のNo.2とはな!」
「驚いたか!?俺もエースやルフィには負けてられねぇからな!ニカッ」
「ま、サボくんよくドラゴンさんに怒られて泣いてたけどね」
「コアラ!余計な事言うんじゃねぇ!!」
「………………」



あははーなんて笑ってる3人を見ながらチビチビお酒を飲む私。てっきりサボだけが来るかと思っていたらコアラさんまで来た。……いや、別にいいんだけどね。
コアラさんも「はしゃぎ過ぎないように見張ってこいって言われてね」って言ってたから仕方なくって感じだし。


何年も会えなかった分のサボを知れて嬉しいはずなのに、所々コアラさんと2人で「あの時わ〜」って話す姿を見て心がズキリとした。


私の知らないサボをコアラさんは沢山知ってる。
なんて思い始めたら会いたいと言う気持ちよりモヤモヤした気持ちが大きくなってため息が出る。


「***、ため息ばっか出てんぞ」


多分私の気持ちを察したエースがニヤニヤしながら言ってくる。そのニヤケ面に少し苛っとしてエースが食べようとフォークに刺していたお肉を横取りしてやった。


「あ!お前ぇ!俺の肉食うなよっ!!」
「モグモグ…うるさいっ!………ちょっと酔ったみたいだし、外の空気吸ってくるね」
「………………」
「1人だと危ないし私も行こうか?」
「大丈夫ですよ。コアラさんはエース達の相手してあげて下さいっ」


そう言って皆の顔を見ずに外へ出た。
ちょっとやらしかったかな……なんて思ったけど外の空気をすぅーっと大きく吸ってはぁぁと吐き出した。


「サボと会えるのも今日だけかも知れないのに…」


分かって居るのにヤキモチが上回る。
コアラさんと楽しそうにしているサボを見れば見るほど、自分が知っている昔のサボじゃない気がして寂しくなって……


はあ、とため息をつくと「横いいか?」と声をかけられた。古いナンパの仕方だな、って思って横を見るとサボだった。


「体調大丈夫か?」
「………へ?」
「酔ったんだろ?大丈夫か?」
「え!ああ!だ、大丈夫!外の空気吸ったら少し覚めたかな……」


ぎこちなく答えると「ならいいけど」と言うサボ。
ど、どうしよう!!隣にサボがっ……!!
兎に角何か喋らないと、と思えば思うほど焦って何を喋っていいか分からなくなっていると「***さ」とサボに名前を呼ばれた。名前を呼ばれただけで心臓が止まるかと思った。



「すげぇ綺麗になったよな…」
「………………えぇ!!?」
「ぷ、驚き過ぎだろ?昨日見た時、一瞬***か分からなかった」
「………そーゆーサボもカッコよくなったよね…」
「そーか!?」


私の言葉に嬉しそうにこちらを見てくるサボ。
あ、笑うと少し昔の面影あるな……って思って居るとサボと目が合った。


「ほんと……綺麗になったよ……」
「っ!」


見たこと無い“男の人”の顔をしたサボにドキッとした。けど何も言わないで居ると変に意識されると思い言った言葉に自分でガッカリした。


「サ、サボとコアラさんってお似合いだよね!」


よりにもよってぇぇ!!焦っていたとしても何故これを言った私!!
思わず自分にビンタしそうになった時に「まあ、あいつは相棒みてぇなもんだからなあ….」って特に気にせずサラッと言ったサボ。


「え…彼女とかじゃないの…?」
「は?俺とコアラが?ブッ!ブハハハハ!!」


お腹を抱えて笑うサボに、何も反応できない私。
そんな私にサボが気が付いたみたいで「悪りぃ悪りぃ」と涙を拭いていた。


「あんな魅力のねぇのお断りだって」
「コアラさんボインだよ…?」
「ブッ、ボインだとして魅力なんて感じねぇよ」


そう言うもんなのかなあ…
って思って居ると私の頬にサボの手が伸びてきた。


「俺は***の方がすげぇ魅力感じるけどな」
「なっ!」


私の頬を摩りながらいうサボ。からかわれてると分かって居るのに何も反応出来ない。
そんな私に気付いてるのか分からないけど、サボの顔がどんどん近付いてくる。


「ほんと今すぐにキスしてぇぐれぇ魅力的」


なんてサボが言った後ろでドタドタドタと何かぎ倒れる音が。
サボと2人で後ろを見るとエースとコアラさんが酒樽と一緒に転けていた。


「何盗み見してんだよエース…コアラ…」
「あ、バレたー?」
「サボー。お前ぇいつの間にそんなにチャらくなったんだよ」


なんて話してる3人を呆然としたながら見ている私にコアラさんが「邪魔してごめんね?」と声をかけてくれた。


「ほんと邪魔だから今すぐどっか行けよ」
「えー***さんがサボくんに襲われないか心配で見に来たのに。」
「………急に襲ったりしねぇよ」
「いや、今***にキスしようとしてたぜ?」


ニヤニヤしながらからかうエースとコアラさんに、サボがため息を吐きやがら「今からが大事なんだよ、どっか行け」って言っていた。
そんなサボに、またニヤニヤしがら2人は戻って行った。



「………あー….邪魔が入ったな」
「………」


2人が戻ってすぐにサボにキスされそうになっていた事を思い出した。かあーっと顔が熱くなっているとサボがそんな私に気が付いたみたいでニヤニヤし始めた。


「***、顔赤えけど?」
「え!気のせいじゃない!?」
「ふーん」


や、やばい!私だけ意識してるのがバレる!!
そう思ってその場から逃げようと「私もそろそろ飲み直そうかなー」っとエース達の後を追いかけようとしたら、チュッと唇になにやら当たった。


なにやらってのがサボのドアップを見て、サボの唇だと気が付いたときには抱き締められていた。


「行かせる訳ねぇだろ…やっと会えたんだ」
「サ……ボ……?」


やっと出た言葉にサボは気にせずそのまま話始めた。


「俺はガキん頃から***が好きだったんだよ。……いきなりあんな形で居なくなって悪かった。」
「う、嘘だあ……」
「嘘じゃねぇよ。」


笑いながら答えてくれるサボにポロポロと涙が溢れてきた。


「いきなり居なくなるんだもん……ずっと…気持ち伝えてれば良かったって後悔してた……」
「……今、***の気持ち教えてくれるか?」


私の涙を拭きながら聞いてくるサボに「好きっ…」と伝えたと同時にキスをされた。










- やっと伝えれた -



とりあえずエース一発殴らねぇと気がすまねぇ
え?なんで……?
……***と間接キスしやがっただろ?あん時すぐに殴ってやろうかと思った。










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