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※ ASLからの付き合い設定、2年後設定、捏造有り



「なーに膨れっ面してんだよ」


笑いながら私にはなしかけてくるエース。
私がそんな顔してる理由なんて知ってる癖に。


「サボが生きてて良かったじゃねぇか」
「………そりゃあ、そうだけどさ…」


そう、昨日久々の島上陸。親父も羽外して来いっと酒場で飲んでいると、ある男が「お前等…エースと***か?」と帽子を深く被り話しかけてきた。
まあ、エースは賞金首だから知られててもおかしく無いが私を知ってるというので警戒していると、男が帽子を上げ「俺だ!俺っ!」と言ってきて目を疑った。


「サ…ボ……?」
「おう!…….やっと会えたな…」


私がやっと出た言葉に返事をするサボ。エースはまだ信じれないようで口が開いていた。
そんな私達にクルーの皆が不思議に思って口が開いているエースに一発マルコが喝を入れ「誰だよい」という言葉にやっとエースから言葉が発しられた。


「俺の兄弟だ。つっても***が姉貴、俺と……サボがルフィの兄貴みてぇなもんだったんだけどよ……天竜人に殺られたと思ってた……お前ぇほんとにサボか?」
「確かになかなか連絡取れなくて悪かったと思ってるけどよ……いい加減信じろよ…」


なんて笑いながら話すサボにエースと2人して泣きながら抱き付いた。そんな私達を見ながらサボも泣いてたけど。


そんな私達を見てクルーも「今日は宴だー」とドンチャン騒ぎ。私達のテーブルにサボを入れて飲みに飲みまくってた時、可愛らしい女の子が「サボくんやっと見つけた!!」と少し怒りながら近付いてきた。


「お!コアラ!俺が前から話してた兄弟のエースと***だ!」
「この人達が?再会出来たんだ……良かったね。……でも飲むなら一言連絡寄越しなさいよ!心配してたんだから!」
「あ、悪りぃ悪りぃ!」
「もーサボくんわー!私から連絡入れとくから!」


なんて2人独特の雰囲気を放ちながら話してるのを、私は持っていたジョッキのお酒を零しながら見ていた。


小さな頃から密かにサボに片想いしていた。
まあ、エースにはバレていたけど。だからサボが天竜人に殺られた時悲しくて、気持ちすら伝えれなくて後悔した。エースが島を出る時、私もサボが見たかった世界を見たくて足手まとい覚悟でエースと共に島を出た。


死んだと思ってた人が生きてて嬉しかったはずなのに、再会してすぐにヤキモチ。人間ってのは贅沢な生き物だよね。


「うわー……サボくん、イワさんカンカンだよ?」
「ゲ。まじで?……今日の所は帰っとくか…エース達はまだこの島にいるか?」
「まあ、後3日くれぇは居るな」
「じゃあ、明日またここで飲もうぜ?」


そう言って爽やかな笑顔で女の子と帰って行ったサボ。
それからの私はモヤモヤしてヤケ酒したんだけど。
だって2人で帰るって事は……つまり一緒に住んでるんだよね…。他にも人は居るみたいだけど。


って昨日の事を思い出してため息を出すとエースが「どーすんの」と聞いてきた。


「じゃあ、今日飲みに行かねぇの?ニヤニヤ」
「………行くけどさ」


私の言葉にニヤニヤするエースの横腹を殴っておいた。
モヤモヤするけど……折角会えたのに会わないのはね、うん。
「じゃ、そろそろ行こうぜ」のエースの声に「そうだね」と返事し、重たい体を動かした。


会いたい気持ちとモヤモヤした気持ちがごっちゃだな……












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