▽ 禁止令
「俺もう立ち直れねぇ…」
久々のデート。天気もいいからどっか出掛けるかなって思ったらエースからのこの電話。
何かあったのかと思い急いでエースの家に行くと目の下に隈を作っているエース。
「ちょ、何その隈っ!!」
「もう俺ぁダメだ……」
そう言ってベットへ倒れるエースを見て焦る。
ここまでエースがへこんでるのを初めて見たからだ。
「ほんとどうしたのよ…」
「………」
「言ってくれないと分からないじゃん」
そう私が言うとベットの横にあるテーブルを手でガタガタと漁りリモコンを手に取りテレビの電源をつけた。
「俺のサラちゃんが他の野郎に犯されちまったんだよ!!」
そう言ってテレビがつき、見てみると裸同然の格好の巨乳のおねぇちゃんがこちらを見ていた。
「俺の…俺のサラちゃんがぁぁぁぁ…」
「………………………は?」
テレビ画面にすがり付いて泣きじゃくるエース。
彼氏がエロゲーしてるってのは別に平気だが、何この馬鹿加減。
「つーかそんなしょうもない事でデートがパァになりそうな訳?」
「しょうもねぇ!?どこがしょうもねぇんだよ!」
「全てだよ全て。何、この茶番」
呆れて言うとエースが「***にはエロゲーの素晴らしさが分からねぇのか!」って怒り出した。
いや、知りたくもないから。
けど私の気持ちなんてお構いしに話し出すエース。
「この張った胸!この弾力にピンクの乳○!文句の言い様のなさ!すげぇと思うだろ!?なのに…なのに…必死な思いで好感度Maxにした途端、股開きやがって…そんな尻軽な女とは思わなかったぜ……まあ、喘ぐサラちゃんも可愛かったけどよ……」
「大体プレーしてるのはエース何だから他の人じゃないでしょ……つーか帰ってもいい?」
ゲームと言えど彼氏が他の女の事を誉めるのを聞いて気分が良い訳ない。本気で言ってるから余計腹が立つ。
デートにもなりそうにないし帰ろうとさするとエースに腕を掴まれた。
「どこ行こうとすんだよ」
「…………エースは失恋で忙しいみたいだから帰る」
少し嫌みを入れて言うと「は?失恋?」とか呑気な事を言うもんだから余計腹が立つ。
「可愛い可愛いサラちゃんよ。」
「あ?ああ…」
少し納得した様子のエースを見て改めて部屋を出ようとすると、腕を引っ張られ後ろに倒れそうになり、エースの胸元に倒れこむ形になる。
「んだよ……***まで俺をフるのかよ」
「………………お望みならフってやろうか」
苛々しながらも、そう答えるとエースにぎゅっと抱き締められる。
「ぜってぇやだ。」
耳元で言うもんだから思わずゾクゾクした。
「***はずっと俺のもんだろ。他の野郎に***の喘ぐ姿と見せっかよ」
「……喘ぐ前提でいわないでくれる?」
「うっせ」
少し抱き締めてくる力が強くなる。
あ、少し照れてるなって笑っているとベットに押し倒された。
「俺を元気に出来るのは***だけだから頼むぞ」
「…………それどういう意味でよ」
「んー色んな意味でv」
そう言って私に沢山、エースがキスをしてきた。
- 禁止令 -
(ジー)
なによ、エース
いや、サラちゃんってやっぱりいい胸してんだな、って***見たら思ってよ
………………………もうエロゲー禁止にするわよ
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