ACE | ナノ

▽ プリティースマイルは俺の物



「俺もヤキモチ妬かれ隊!!」
「…………うちにそんな下れねぇ隊はねぇよい…」
「マルコ知らねぇのか?実は2番隊の別名は…」
「親父の名を汚す気かよいっ」



マルコに頭を殴られる。
だってよ!だってよ!俺ばっかりヤキモチ妬いてんだもんよっ!


勇気を出して好きだった***に告白して見事オーケーを貰った俺。***と付き合えて嬉しかったんだが、他の奴等がベタベタベタベタベタベタ(省略)と***に近付き絡んでやがる。


ま、2m以内にはぜってぇ近寄らせねぇんだけどな。だが、人懐こい***の周りは自然と人が集まる。その度にあの***のプリティースマイルを他の奴等に向けられると思うと……


「燃やしてやりたくて仕方がねぇ……」
「……どこをどう突っ込めばいいか分かんねぇよい」


俺の言葉に何か引いてるマルコ。何だよ本音が少し出ちまっただけだろ。


「大体エース。お前勇気を出してって言ってるが脅してただろい」
「んな事ねぇよっ!!」
「お前が『付き合ってくれねぇと海にバンジージャンプする』とか馬鹿な事言ったんだろい!」
「そんだけの覚悟だったんだ!」


俺も必死だったんだ。大体それくれぇの心意気で告白したって言ってくれよな。
マルコが呆れて「***も可哀想だよい」とか言ったが聞こえねぇ!ぜってぇ***も幸せなはずだ!あ、***の話してたら***に会いたくなってきたな


マルコなんてほっといて***に会いに行くか!
飽きれ顔のマルコが「つーか早く書類だせよい」とか言ってるけど知ーらね!


スキップして***が居るであろう医務室へ向かう。後少しで医務室って所で***が歩いて来るのが見えた。


「お!***ー!」


手をブンブン振っていると***も俺に気付いたみたいで駆け寄ってくる。


「エース、」
「ん?どーした***?ギューってして欲しいのか!?こい!ほらっ!」
「………いや、違う…」


***の言葉に泣きそうになったが、何とか我慢する。するとトンッと何か***に突きつけられた。


「……………エプロン?」


そう、***が俺に突きつけてきたのは淡いピンクのフリフリのエプロン。胸の所には猫のイラストがプリントされているやつ。


「俺、料理出来ねぇぞ?」
「うん、知ってる…………けど着けて」


いくら愛しい***の頼みでもフリフリのエプロン………。1人で考えていると***が「だって」って言って言葉を詰まらせていた。


「どーした?」
「だって…………ナース達がエースの体はヤバイとか、抱かれたいとか言ってたんだもん。……他の人に見られたくない……」


頬を膨らませて素っ気なく言う***。
それを聞いた瞬間フリフリだとか淡いピンクだとか吹っ飛んだ。


「***の頼みなら聞く!俺ずっと着けとくっ」


そう言うと笑顔になる***。
ああ、やっぱり***のプリティースマイルは俺のものだ。





-プリティースマイルは俺の物 -




てか何でエプロンなんだ?
……だってエース、親父のマークに誇りを持ってるでしょ?それは隠したくなかった
〜〜〜〜俺の事考えてくれたんだな!大好きだ!



(…え、***ちゃんエースにどんなプレイを……)


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