▽ 君の色んな顔を側で見たいんだ
シャンクスに呼び出され職員室を後にする。
授業中に寝るなって言われても眠てぇもんは仕方がねぇ。
教室に戻る途中、廊下の隅で***を見つけた。
何やってんだ?あいつ。
そう思い近寄ると男の声が聞こえた。
***はどうやら告白されてるみてぇだ。
………様子からしたら断ったみたいだが……。
「もしかしていつも一緒に居る男と付き合ってるの……?」
それはすぐに俺の事だと分かった。
「私とエースはそんなんじゃないよ」
そうハッキリ答える***。いや、その通りだ。その通りなのだから傷付く事ねぇだろ自分。モヤモヤした気持ちで***を方を見てみると、男のあまりのしつこさにイライラしているのが分かった。
「あ、***、先生が呼んでたぞ」
思わず声をかける。その場を二人で後にしていつものようにじゃれた………
俺も告白して断られたらこんな風に***と喋れないのだろうか。それは怖いな……
そんな事を考えていると***が 「……そういえばエース、最近彼女作らないね?」と言った。
そりゃそうだ。お前振り向いてもらいたいんだから。とりあえずお前にこの気持ちを知って貰いたいんだ……他の女に逃げてた自分とはさよならして***、お前を俺が幸せにしてぇんだ…だから……
「あーもう逃げるのはやめようかなと……ずっと好き だった奴に振り向いてもらえるように頑張ろうって 思ってよ」
今は遠回しにだけど言わせてくれ、いつか必ずお前に気持ちを言うから。出来れば俺だけに笑顔を、泣いてる顔を見せてくれ…そして俺の側で幸せそうに居てくれ……
ー 君の色んな顔を側で見たいんだ ー
あと少しの勇気が出せない
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