▽ (07/10)
あの日からエースは休み時間ごとに彼女に会いに行っていた。私はサボとカップルのフリを続けていた。サボもあれから私に何もしなくなった。ただ今まで通り側に居てくれる。けど心なしかエースとサボがあまり喋らなくなった気がする。
「***?どうした?」
「…………サボとエース最近あまり喋ってないよね?」
「………そうか?まあ、エースも授業終わるとすぐ彼女ん所行くしなあ」
「…………………」
「別に***が気にするような事はねぇよ!俺等が付き合ってると思ってるからエースも彼女優先にしてるんだろ?」
「そうかな……?」
「そうだろ?まあ、彼女と順調かどうかも知りたいし、次の休み時間になったら捕まえるか!」
楽しそうに言うサボ。私は兎も角サボとエースがこのままなのはダメな気がして…………
私はこのままエースと最低限しか関わらないようにすれば、この気持ちも無くなるだろう………
サボの優しさに甘えてるのは十分分かっているが、今1人になると絶対エースの事ばかり考える。エースと彼女の姿を見ると泣けてくる。
あぁ、ほんと私じゃエースの事幸せに出来ないんだなって。
「***……お前は笑っとけ…な?」
ほんと、サボを好きになれば良かったのに。そしたらこんな思いしなくて済むのに…
あぁ、ほんと私はダメな女だ
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