▽ (03/10)
サボの言葉にエースは勿論、私も驚く。するとサボが小さな声で「合わせろ」って言っている。
「お前等いつからだよ…」
「んー、1週間くれぇ前に俺から告白して。エース彼女いねぇのに言うと可哀想かと思ってなあ」
「……ふーん……」
そう言うと便所と言って教室を出てくエース。エースが出た瞬間にサボに問い詰める。
「ちょっとサボ!!どうゆう事よ!?」
「え?***昨日、俺の事好きになれば良かったって言ってたじゃん?」
「いや、あれは例えばの話じゃん!!」
「えーだって面白いじゃん?」
こいつ隠れSだったな…確か…。はあ、どんなビッチよ。一緒に居る男友達取っ替え引っ替えって……。
「まあ、エースと付き合ってたの知ってるの俺くれぇだし大丈夫だろ?」
「いや、私の気持ちも考えろ馬鹿野郎……」
「まあまあ、とりあえずエースの前ではカップルっていうことで♪」
「……サボ何か考えてるでしょ…」
「いーや?考えてねぇよ?」
ニヤニヤしながら言われても説得力ないって。頭良いからタチ悪いんだよ、サボの場合!!
「最近女子がうるさくてさ。女避け頼むわ!どうせエースに彼氏居ねぇ事からかわれてたんだろ?」
「まあ、そうだけどさ…」
「じゃあ、丁度いいじゃねぇか」
絶対何か企んでる。笑い方も可笑しいもん……。けどハッキリ断らなかった私はやっぱり、エースの事諦めたいからなのかな……。
エースは私と別れてからもコロコロ彼女を作ったけど私はエースと別れてから彼氏は作っていない。
いい加減前に進まないといけないとは思って居るけど、エースの事諦められなくて……
どうせフリだもんね…私だけ彼氏作らなかったらエースに引きずってるのバレるかも知れないし…
「………フリだからね」
「おう!わかってるよ!」
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