ACE | ナノ

▽ (3/3)



「***…………」


エース隊長が近付いてくる。


「あ、いや。さっきのは何て言うか何もないと言うか…」


ゴモゴモと言い訳をする私の目の前に立ち、優しい顔でこちらを見てるエース隊長。いつもの太陽みたいに眩しい笑顔とは違ってドキッとした。



「なんだよ。言ってみろよ?な?ぐちゃぐちゃでもいいから***が今思ってる事」


そう言い私の頭を撫でるエース隊長。何だか撫でられると安心する。すると訳も分からず涙が出てきた。



「なんか…エース隊長とナースさんが一緒にいるの見たらモヤモヤするんです。自分でも訳が分からないんです。2人がキスしそうになった時も勝手に体が動いて………」


そこまで言うと涙がボロボロ出てくる


「***ごめん。俺すっげぇ嬉しいんだけど」
「グズッ…何でですか…」



私の顔の前にエース隊長のドアップが近付く。



「それ『やきもち』ってやつだろ?」
「え、やきもち?」
「俺とナースが一緒にいると何か嫌なんだろ?それやきもちだそ?***?俺もお前がマルコ達と居るの見ると嫌だし。」


ぎゅーっとエース隊長に抱き締められる。いつもと違う。凄いドキドキしている自分がいる。そして嬉しがっている自分がいる。



「俺はクルーだろうが、ナースだろうが家族だと思ってる。けどナースと***、似たような事言うかも知れねぇが必要以上に触ったりしねぇよ」
「な。なんでですか?」


エース隊長のドアップだったのがいきなりエース隊長の胸板にかわる


「そんなの***が好きだからに決まってるだろ。ほんとはこうやってしたかったんだけどな!」


流石に出来なかったけどなあっと笑いながら抱き締めてくるエース隊長。あぁ、私いつの間にかエース隊長に惚れてたんだ。私もエース隊長を抱き締める。



「エース隊長…私も好きです……」



そう言うと私を抱き締めたまま回り出すエース隊長。今回も加減全くなし。ほんとゲロ出そうになる。



「やっべぇ!!俺今すっげぇ幸せ!!」


まっ、今回は見逃してあげますエース隊長♪




― やきもち ―



メアリーちゃんありがとうねぇ♪
いーえ、サッチ隊長楽しかったわ!
あいつ等甲板って事忘れてねぇかよい?


エース隊長!やっぱりダメ!!ゲロ出るぅぅぅぅ
アハハー!楽しいなあ!***!!

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