▽ (2/3)
あのため息の後のモビーは可笑しかった。
皆してエースに「頑張れよ!」「負けんな、エース」とか応援の言葉がかけられた。
何か私だけ付いていけず面白くない。物凄く。
とりあえずその場に居りにくかった為食堂へ逃げてきた。大好きなココアを飲みながらふてくされる。
「何膨れてるんだよい」
「私だけ付いていけないから面白くない…」
そう言って拗ねてますアピールをする。
「***、サッチが言ってた事意味わかるか?」
「エース隊長が私の事好きってやつです?やっぱりあり得ないですよ!あったとしても妹として!ほんとに私の事好きなら、あんな嫌がらせばっかりしないですよ」
そう言いきるとマルコ隊長が笑い出す。
「あー***はまだ子供と思ってはいたが、ここまでとわなあ」
「なっ、マルコ隊長まで子供扱いするんですかっ」
「いいか、***良い事を教えてやるよい。
男はな、いくつになっても好きな女に意地悪してぇもんだよい」
「…………………」
「ま、とりあえずエースだけ書類が出てねぇんだ。お前取りに行ってこい。***の言う事は聞くからなエースの奴」
『多分まだ甲板でサッチ辺りにからかわれてるだろい』
そうマルコ隊長に言われ甲板に戻る。するとエース隊長の声が聞こえた。
「おい、エミリー。お前ちゃんと食ってんのか?」
「え?食べてるわよ?なにエース。心配してくれてるの?」
スルリとエース隊長の腕にくっつくナースさん。なんだろう…モヤッてする。何だかお似合いな2人を見ていると心がモヤモヤする。
「ねぇ、エース。誰も見てないしキスしましょうよ」
そう言ってエース隊長に近付くナースさん。その光景を見ているとモヤモヤするものが増していく。エース隊長とナースさんの唇が当たるか当たらないかの距離になった時、体が動いた。
「あー…エミリーわりぃんだけ「エッエース隊長は私の事が好きなんじゃないですか…!?」
自分でも何を言っているのか分からない。どうしたいのか分からない。けど何故かエース隊長に触って欲しくなかった。
「***!?」
まさかの私の登場にビックリしているエース隊長。
「お邪魔みたいだからあたしはこの辺で」
そう言うとナースさんがナース室の方へと歩き出す。私とすれ違う時目が合い思わず目をそらしてしまった。
「ふふふ、頑張ってね♪」
そう私だけに聞こえるように言い行ってしまった…頑張るって何を?
「***……………」
1人パニックになっているとエース隊長に呼ばれた。振り向くのが少し怖いけど、エース隊長の顔を見るとモヤモヤしたのがなくなった気がした
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